技術系ロードバイク乗りのあれこれレビュー
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oyama
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元クラバーにして現サイクリスト、Eガジェットフリークにしてecoピープル、イケメンにして非モテな♂がお送りします。
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名作サーフィン映画『エンドレス・サマー』のDVDが再発

長らく廃盤状態が続いてたサーフィン映画の元祖『エンドレス・サマー』のDVDが、8月29日に再発されることになりました。45年前の作品という事で若干の古くささは拭えないのですが、すべてのサーフィン映画のルーツ的な作品なので、サーフィン好きなら一度は観ておくべきでしょう。
今回の再発では特にリマスタリングが施されたとか、特典映像が追加されたとかいった情報はありません。Tシャツ付きセットも発売されるようですが、ワンサイズのようなので自分はパスかな。まだお持ちでない方は是非どうぞ。
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MAKE SOMETHING FROM NOTHING『ビューティフル・ルーザーズ』

ビューティフル・ルーザーズ / Beautiful Losers (2007年, アメリカ)
監督:アーロン・ローズ, ジョシュア・レナード
出演:トーマス・キャンベル, マーガレット・キルガレン, バリー・マッギー, マイク・ミルズ, ハーモニー・コリン, 他
公式サイト:http://www.beautiful-losers.jp/
日本にも紹介され絶大な人気を持つアーティスト集団が、ゼロから始めて世界的な成功を収めるまでの軌跡を描いたドキュメンタリー映画です。
美術の教育など受けたこともないストリートキッズ達が、それまでのアート界の既成概念をひっくり返し、金持ちの道楽だったアートを大衆の手に取り戻していく様が痛快に描かれています。また、作品全体に溢れるD.I.Y.精神と作品の質にこだわる姿は、これからの時代を生きるヒントにもなるのではないでしょうか。
評価を保留せざるを得ない問題作『闇の子供たち』

闇の子供たち (2008年, 日本)
監督・脚本:阪本順治
原作:梁石日
出演:江口洋介, 宮崎あおい, 妻夫木聡, 佐藤浩市, 他
公式サイト:http://www.yami-kodomo.jp/
目を背けちゃいけないと我慢して観たけど、上映中何度も吐きそうになった。実に嫌なもの観てしまったけど、これが現実なんだろうな。観終わった後、自分の頭の中には「気色悪い日本人」という言葉が渦巻いていました。
坂本順治監督が幼児売春や臓器売買といった闇の世界に直球勝負で挑む超ハードコア作品。激しくお薦めするけど、内容が内容なので無理に観ろとは言いません...。
もう知らないでは済ませられない『おいしいコーヒーの真実』

おいしいコーヒーの真実 / Black Gold (2006年, アメリカ=イギリス)
監督:マーク・フランシス, ニック・フランシス
出演:タデッセ・メスケラ, 他
公式サイト:http://www.uplink.co.jp/oishiicoffee/
近頃のカフェ人気でコーヒー農家もウハウハだろうと思っていたらとんでもない。生活がままならないどころか、飢餓が発生する程の貧困が続いているとか。映画の舞台となるエチオピアのコーヒー農家は、最低限の生活のための収入の1/10しか得ることができず命を削る日々が続いているんですね。そんな状態では医療や教育にまわす予算などあるはずもなく、夢も希望もないまま日々の重労働に耐えるばかり。何故そんな酷い状況になっているのでしょう。
自分たちがリラックスや気分転換のために飲んでいるコーヒーの裏側に、こんな過酷な現実が潜んでいるとは。ただ言葉を失うばかりです。そして無知である事の罪深さを思い知らされてしまいました。
カフェ好き、コーヒー好きは必見の映画です。私たちは、優雅で豊かな時間のために農民を踏みにじっている事を知るべきです。もう「知らない」で済ます事はできません。
フレンチアニメの金字塔『ベルヴィル・ランデブー』
ベルヴィル・ランデブー / LES TRIPLETTES DE BELLEVILLE (2002年, フランス)
監督・脚本:シルヴァン・ショメ
音楽:ブノワ・シャレスト
美術:エフゲニ・トモフ
公式サイト:http://www.klockworx.com/belleville/
ツール・ド・フランス期間中にもう一度見たいと思った映画は『オーバーカミング』ともうひとつ、このアニメ映画『ベルヴィル・ランデブー』です。劇場公開時に一度観て、DVD発売時に購入したまま放置していたエディシオン・コレクトール(初回限定版)の2枚組DVD。購入後3年経ってやっと開封しました。
以下ネタバレ的な内容も含みますが、その程度では本作の魅力は全く失われませんので安心してお読みください。
Bicycle Film Festival 2008の上映スケジュール発表

今年で8周年を迎える自転車関連の映像を集めたアートイベント『Bicycle Film Festival 2008』の上映スケジュールが発表されました。今年は9/5(金)からの3日間、代官山BALL ROOMで開催されます。
個人的に注目したい上映作品は、ロード競技にまつわる次の4本です。
『ホット・ファズ』公開記念トークショーがYouTubeで公開
渋谷シネマGAGA!で行われた『ホット・ファズ』公開記念4週連続トークショーがYouTubeにアップされています。あがってるトークショーは、町山智浩+花くまゆうさく, 山下敦弘+シンコ+わたなべりんたろう, ミト+サエキけんぞう の回。
映画馬鹿達のボンクラかつ熱いトークは必聴なのですが、できれば映画を一度観てからの方が楽しめるかな。水野晴郎が最期に観た映画がこの『ホット・ファズ』だったという心温まるエピソードも聞けますよ。自分は気付かなかったけど、ピーター・ジャクソンやケイト・ブランシェットも出演してるとか。もう一度観ないと!てか、早くDVD出して!!
町山智浩+花くまゆうさく(1回目) 1/2
チームCSC成功の源を探る『オーバーカミング』

オーバーカミング / OVERCOMING (2005年, オランダ)
監督:トーマス・ギスラソン
出演:ビャルネ・リース, イヴァン・バッソ, カルロス・サストレ, ミケーレ・バルトリ, 他
公式サイト:http://www.uplink.co.jp/tour/
日本では2006年に公開された本作は、サイクルロードレースの記録映像の中では最も見応えのあるものの一つでしょう。2004年のツール・ド・フランスの期間中、名将ビャルネ・リース率いるチームCSCに密着し、選手やチームの実情をカメラに収めた作品です。
DVDが発売された時に一度観ていたのですが、今年のツールでの同チームの活躍ぶりを目の当たりにし、もう一度観たくなり再度鑑賞。CSCは当時から名門チームではあったのですが、今大会のような大成功を収めるまでの成長を遂げる秘密を克明に捉えた非常に興味深い作品です。
可愛くない蒼井優も悪くない『百万円と苦虫女』

百万円と苦虫女 (2008年, 日本)
監督・脚本:タナダユキ
出演:蒼井優, 森山未來, ピエール瀧, 竹財輝之助, 齋藤隆成, 他
公式サイト:http://www.nigamushi.com/
地味で意固地で付き合いづらい21歳の女の子を、最初から最後まで苦虫顔で演じる蒼井優。久々の主演作なのにそりゃないよ。でもこんな彼女も悪くないなぁと思い始めた頃に、一度だけ見せる笑顔の殺傷能力はメガトン級でありました。
本能のアラームが鳴り響く『いま ここにある風景』

いま ここにある風景 / Manufactured Landscapes (2006年, カナダ)
監督:ジェニファー・バイチウォル
出演:エドワード・バーティンスキー
公式サイト:http://imakoko.cinemacafe.net/
グローバリゼーションがもたらす災厄を描いた傑作『ダーウィンの悪夢』、それを遙かに凌ぐスケールで起きている中国の産業化の風景を捉えたドキュメンタリー作品です。その桁違いの規模の大きさは圧倒的なんてもんじゃありません。まさに恐怖体験。こんなもの目のあたりにしちゃうと、個人レベルのエコ活動の無力さを痛感させられてしまいます。
デイヴィッド・ミラー栄光の時『ツアー・オペレーター 知られざるツール・ド・フランス』

ツアー・オペレーター 知られざるツール・ド・フランス / Tour Operator(2001年, フランス)
監督:ジャン・クリストフ・ロゼ
出演:デイヴィッド・ミラー, フランク・ヴァンデンブルック, ランス・アームストロング, 他
劇場サイト:http://www.uplink.co.jp/
2000年のツール・ド・フランス大会で、チーム・コフィディスに密着取材で製作された作品です。以前公開された2003年大会でチーム・テレコムに密着した『マイヨ・ジョーヌへの挑戦』を観られた方は、それのコフィディス版と思えば間違いないでしょう。
ツール初出場のデイヴィッド・ミラーが、2連覇をかけたアームストロングをプロローグで破りマイヨ・ジョーヌを獲得するも、終盤では力尽きボロボロになりながらパリにたどりつく様子を内側から描いています。
77台のドラムセットと教祖様「77BOADRUM」

77BOADRUM(2008年, 日本=アメリカ)
監督:川口潤
撮影:川口潤, Chris Habib, unknown You Tube cameraman
出演 (プレイヤー):77BOADRUM(V∞REDOMS,Hisham Akira Bharoocha、David Nuss、Brian Chippendale、Jaiiko Suzuki、Andrew W.K、David Grubbs、and more)
公式サイト:http://www.myspace.com/film77boadrum
2007年7月7日にNYのブルックリン橋のたもとの公園で行われた、まさに奇祭とでも言うべきライブイベントのドキュメンタリーフィルムです。そのイベントとは、世界最高のトランスバンドBOREDOMSを中心に、ボランティアで集まったドラマーを加えた合計77台のドラムセットから成る大楽団によるフリーライブです。
映画の内容はイベント当日の演奏と2日間のリハーサル、およびメンバーへのインタビューという構成。野外でのフリーライブという事で、YouTubeに投稿されたオーディエンス映像も駆使し、この前代未聞のイベントを記録しています。
本物の映画ファンに贈る大傑作『ホット・ファズ』

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン! / Hot Fuzz (2007年, イギリス)
監督・脚本:エドガー・ライト
脚本・出演:サイモン・ペック
出演:ニック・フロスト, ジム・ブロードベント, テイモシー・ダルトン, パディ・コンシダイン, 他
公式サイト:http://hotfuzz.gyao.jp/
熱烈なファン(自分含む)の署名活動のおかげで、公開予定のなかった本作がついに劇場公開されました。前作『ショーン・オブ・ザ・デッド』を観てる人は分かると思うけど、エドガー・ライトという人の映画作りのセンスにはひれ伏すしかないですね。これがもう完全無欠の大傑作でありました。
始終馬鹿笑いしてるウザい客の陰で、自分は涙しながら感動に打ち震えていましたよ。おバカ映画と思って観に行ったのに、図らずも涙腺を撃ち抜かれることに。
『ウィッカーマン』のオリジナル版がDVDで再発

Amazonをうろついてて発見。幻のカルト映画「ウィッカーマン(The Wicker Man)」のDVDが再発されることになったようです。
以前発売されていた時に入手し損ね、気付いたらとんでもない値段に跳ね上がってしまい二度と入手できなくなってしまいました。今回は余計な特典もなくシンプルなパッケージで購入しやすい価格になっているので、多くの映画ファンにこの怪作を観てもらいたいものです。
2006年のニコラス・ケイジ主演のリメイク作はトホホ作品でしたが、もしそのおかげで再発されたのであれば感謝しないといけませんね。ありがたい事です。
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耳は痛いが心地良い『ぐるりのこと。』

ぐるりのこと。(2008年, 日本)
原作・脚本・編集・監督:橋口亮輔
出演:木村多江, リリー・フランキー, 倍賞美津子, 寺島進, 安藤玉恵, 他
公式サイト:http://www.gururinokoto.jp/
自分は寂しさとか孤独といった感情が欠落した人間なんだと思っていますが、たまにこういう作品に接するとそうでもないかもという気持ちにさせられます。ずいぶん昔に忘れてしまっていたものがふと蘇ってくる。
橋口亮輔の6年ぶりの新作は、希望というものは結局他者とのつながりの中からしか得ることはできないという事を改めて気付かされる良作であります。
驚異のグラフィティアニメーション『MUTO a wall-painted animation by BLU』
一瞬たりとも目を離すことができない約7分にわたる悪夢。
壁をキャンバスにしてるから、描いて消して描いて消して描いて消して... という想像を絶する作業になる訳ですね。で、その手法がまた奇妙な味わいを生んでいます。しかも立体物を非常にうまく使い、まわりの風景までも作品の一部にしている。
これはイタリアのBLUというアーティストによる作品です。ストリートにはこんな凄いアーティストが溢れてるって事ですね。
直接関係ありませんが、自分が大好きなストリートアーティストが大勢出演する映画 "Beautiful Losers" も8月に公開されます。BLUさんの作品が気に入った方は、こちらもきっと楽しめるでしょう。
ネタ元:GIZMODO "MUTO is Among the More Astounding Videos We've Seen Online...or Off"
UPLINKでツール・ド・フランスのドキュメンタリー映画を特集上映

一昨年のツール開催期間中に、「OVERCOMING」「マイヨ・ジョーヌへの挑戦」を二本立てで上映したUPLINKが、今年は3作品を特集上映することになりました。上映される作品は以下の通り。
・『ツアー・オペレーター/知られざるツール・ド・フランス』(2001年・仏)
・『ツール・ド・フランス オフィシャル・ヒストリー1903-2005』(2003年・英)
・『マイヨ・ジョーヌへの挑戦 ツール・ド・フランス100 周年記念大会』(2004年・独)
このうち『ツアー・オペレーター...』は今回初お目見えの作品で、フランスの名門チームCofidisに密着取材した作品。2連覇をかけたアームストロングとの壮絶な戦いを見ることができるという事で要注目です。他の2作品はDVDにもなっていますね。
7/12からの上映で、詳しい上映スケジュールは下記ページをご参照ください。なお、UPLINK FACTORY/X共に非常に小さな劇場なのでご注意ください。前回は大変な混雑で、自分は入場することができませんでした。
きっと今年のベスト作品「JUNO」

JUNO(2007, アメリカ)
監督:ジェイソン・ライトマン
脚本:ディアブロ・コディ
出演:エレン・ペイジ, マイケル・セラ, ジェニファー・ガーナー, ジェイソン・ベイトマン, 他
公式サイト:http://movies.foxjapan.com/juno/
設定やストーリーはありがちだし圧倒的な天才がいる訳ではないんだけど、映画とは本来こうあるべきというお手本のような作品ですね。前作「サンキュー・スモーキング」も相当に面白かったジェイソン・ライトマン監督の見事過ぎる腕前に圧倒されました。
このところ、ズッシリとした見応えはあるんだけどカタルシスを得られない暗い作品が多かったんだけど、久々に映画らしい映画を見たという感じですね。去年のベスト作品「リトル・ミス・サンシャイン」も似たテイストの作品でしたが、自分はこういうのに弱いんだなぁというのも分かってしまった。
この傑作を模倣と言うなかれ「明日、君がいない」

明日、君がいない / 2:37(2006年 オーストラリア)
監督・脚本:ムラーリ・K・タルリ
出演:テレサ・パルマー, ジョエル・マッケンジー, クレメンティーヌ・メラー, 他
公式サイト:http://www.kimigainai.com/
去年の公開時には、地味ながらも結構話題になった作品です。2006年カンヌの「ある視点」部門にも出品されています。遅ればせながらですが、DVDでフォローしました。
この完成度とメッセージ性の高さは、19歳の初監督作品という事を差し引いても破格のものがありますね。賛否両論あるのですが(後述)、これは傑作と言い切ってしまいましょう。ミステリータッチの作品なので、ネタバレにならない範囲でご紹介します。
偉大なバンドを通して描かれるマンチェスター物語「ジョイ・ディヴィジョン」

ジョイ・ディヴィイジョン / JOY DIVISION (2006年, イギリス=アメリカ)
監督:グラント・ジー
出演:ニュー・オーダー, ピーター・サヴィル, トニー・ウィルソン, アニーク・オレノ, 他
公式サイト:http://www.joydivision-mv.com/
先日のアントン・コービン監督作「コントロール」に続いて公開された、こちらはジョイ・ディヴィジョンのドキュメンタリー作品です。ニュー・オーダーのメンバーはもちろん、トニー・ウィルソン, ピーター・サヴィル, アントン・コービン, アニーク・オレノといった、イアン・カーティスの才能の虜になってしまった人々の証言により、ジョイ・ディヴィジョンとは何だったのか?イアン・カーティスとは何者なのか?が解き明かされていきます。
とにかく必見!! 以上。「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド / There Will Be Blood (2007年, 米)
監督・製作・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン
原作:アプトン・シンクレア
出演:ダニエル・デイ=ルイス , ディロン・フレイジャー, ポール・ダノ, 他
公式サイト:http://www.movies.co.jp/therewillbeblood/
「ノー・カントリー」のシガーも凄いキャラだったけど、こちらのダニエル・プレインヴューも相当な化け物っぷり。彼を斬りつけると、赤い血の代わりにどす黒い石油が噴き出しそうな程に人間離れしています。
これまでも高い完成度の作品を作り続けてきたポール・トーマス・アンダーソンが、いよいよネクストレベルに突入した狼煙といえる本作は、観る者の心に深くくさびを打ち込む衝撃作。人間の果てしない欲望とその空虚さを見事に描いた、近年まれに見る奇跡のような傑作であります。諸手を挙げて絶賛。
音楽から変革が始まる「ファヴェーラの丘」

ファヴェーラの丘 / Favela Rising (2005年, 米)
監督:ジェフ・ジンバリスト, マット・モカリー
出演:アンデルソン・サー, ホゼ・ジュニオール, マルシオ・ニューンズ, 他
公式サイト:http://www.nowonmedia.com/favela/
映画「シティ・オブ・ゴッド」を観てあまりの恐ろしさにブラジルに対する憧れが一気にしぼんでしまったのですが、この映画を観てかなり持ち直しました。音楽が持つ力に勇気を与えられるリアル・ストーリーです。
東京都写真美術館のみでの公開ですが、機会があれば是非観ていただきたい素晴らしい作品であります。
VHSは死なず

ずーっとしまい込んでいたVHSデッキを引っ張り出してTVに接続することにしました。たまたまVHSのソフトを観る機会があったのと、古いVHSのデジタル化をまとめてやってしまおうと思って。
DVDも次世代に移行するというご時世になにやってんだって感じですが、やっぱいろいろ考えるとVHSデッキは捨てられないですね。
究極のダークファンタジー映画が登場「タクシデルミア ある剥製師の遺言」

タクシデルミア ある剥製師の遺言 / TAXIDERMIA (2006年, ハンガリー=オーストリア=フランス)
監督・脚本 : パールフィ・ジョルジ
出演 : チャバ・ツェネ , ゲルゲイ・トローチャーニ, マルク・ビシュショフ, 他
公式サイト:http://www.espace-sarou.co.jp/taxidermia/
ぶっちゃけド変態映画なので広くお薦めできる作品ではありません。なのですが、溢れ出るイマジネーションがタブーを素通りして完全にネクトレベルにいっちゃってます。刺激に強い方で、映画表現の可能性を見届けたい方には文句なくお薦めであります。
ガス・ヴァン・サントの個人的マスターピース「パラノイド・パーク」

パラノイド・パーク / Paranoid Park (2007年, 米)
監督:ガス・ヴァン・サント
撮影監督:クリストファー・ドイル
出演:ゲイブ・ネヴァンス, テイラー・モンセン, ジェイク・ミラー, ローレン・マッキニー, 他
公式サイト:http://paranoidpark.jp/
これだけキャリアの長い映画作家でありながら、常にフレッシュな新作を届けてくれるガス・ヴァン・サント。本作は、これまでの彼の最高傑作「エレファント」を超えてしまったのではないでしょうか。クリストファー・ドイルとのタッグにより、驚くべきケミストリーが起きてしまっています。
オスカー俳優二人による喪失と再生の物語「悲しみが乾くまで」

悲しみが乾くまで / Things We Lost in the Fire (2008年, 米)
監督:スサンネ・ビア
出演:ハル・ベリー, ベニチオ・デル・トロ, デヴィッド・ドゥカヴニー, アリソン・ローマン, 他
公式サイト:http://woman.excite.co.jp/cinema/kanashimi/
オスカーを獲得して以降、007, X-MEN, キャットウーマン等のトホホ作品ばかりに出ていたハル・ベリーが、やっと実力を発揮できる作品にありつけたという感じ。競演はベニチオ・デル・トロと申し分なしです。
かなり地味な扱いの本作ですが、「チョコレート」のハル・ベリーが帰ってきたような見事な演技は一見に値します。
YouTube時代映画の幕開け「クローバーフィールド HAKAISHA」

クローバーフィールド HAKAISHA / CLOVERFIELD(2008年, 米)
製作:J. J. エイブラムス
監督:マット・リーヴス
出演:リジー・キャプラン, マイケル・スタール=デヴィッド, 他
公式サイト:http://www.04-05.jp/
この映画は予備知識がない方が楽しめるので内容には触れません。安心してお読みくださいw。
一つだけ言えることは、とにかくスクリーンがデカくて音響が最高のシアターで観ることをお薦めします。轟音に耳をつんざかれ、重低音にはらわたを揺さぶられ、揺れまくる映像に脳をかき回される快感に身をゆだねてください。自宅でDVDで観ようなんて考えは捨てた方がいい。
イアン・カーティスが生きて動いてる!!「コントロール」

コントロール / Control (2007年, イギリス=アメリカ=オーストラリア=日本)
監督:アントン・コービン
出演:サム・ライリー, サマンサ・モートン, アレクサンドラ・マリア・ララ, 他
公式サイト:http://control-movie.jp/
世界最高のロック写真家にして映像作家のアントン・コービンの映画監督デビュー作です。よりによってというか、案の定というか、彼は初監督作品としてポストパンクの代名詞であるジョイ・ディヴィジョンを描くことを選びました。もうその時点で傑作になることを約束されたようなものですが、サム・ライリーという最高の演者を得ることで奇跡的な作品にまで上り詰めてしまったのです。
元祖引きこもりロリコン男の驚きの人生「非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎」

非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎 / In The Realms of The Unreal: The Mystery of Henry Darger
脚本・監督・制作:ジェシカ・ユー
声:ダコタ・ファニング, ラリー・パイン
公式サイト:http://www.henry-darger.com/
ヘンリー・ダーガーの作品は断片的に目にはしていましたが、こんな風にまとめて見るのはこれが初めてです。これが美術の教育すら受けていない人物の作品なのかと、目を疑うような美しさと倒錯っぷり。人間の想像力の果てしなさを垣間見てしまいました。
本作は引きこもりさんにこそ観てもらいたい作品ですね。彼等の先輩の想像を絶するクリエイティビティは必見であります。
ハビエル・バルデムを観るための映画「ノーカントリー」

ノーカントリー / No Country for Old Men (2007年, アメリカ)
監督・脚本・制作:ジョエル・コーエン, イーサン・コーエン
出演:トミー・リー・ジョーンズ, ハビエル・バルデム, ジョシュ・ブローリン, ウッディ・ハレルソン, 他
公式サイト:http://www.nocountry.jp/
観終わってみると、なぜこんなにも殺伐とした作品がアカデミー作品賞に輝いたのかが疑問に思えてしまいます。他の候補作が暗い作品ばかりだったからというのもあるのでしょうが、ここまで身も蓋もない作品が受賞するなんて、アカデミー会員の嗜好も変わってきたものです。
そして、助演男優賞を獲ったハビエル・バルデムには大いに納得。特に序盤で保安官助手を絞め殺すシーン、この世の物とは思えない形相は映画史に残る名シーンであります。そこだけでも観る価値あり。