2011年11月に観た映画:”SUSHI TYPHOON” 何気に日活が凄い
今月は14本。viiiを加味すればプラス6本。
viiiの1イベントであるTRASH-UP! in 横川グラインドハウスの上映作品があまりにも強烈過ぎて、正直言って他がちょっと霞んでしまってます。そっちの話は別途記事にしましたので、ここではその次に印象的だった作品の紹介を。
作品というかレーベルですかね。その名も”SUSHI TYPHOON”。分かり易いくらいの海外輸出仕様ですな。
The SUSHI TYPHOON
セカイが求める日本映画もしくはセカイに日本をこう見て欲しいという意図が過剰に発揮された4作品。チャンバラ、血しぶき、ヤクザ、エロ、といったコテコテな素材を荒唐無稽という味付けで煮詰めたような内容です。
今回は『ヘルドライバー』『極道兵器』の2本しか観れなかったのですが、それだけでもうお腹いっぱい。
どれか1本選ぶとすれば『ヘルドライバー』でしょうね。西村喜廣監督はマジに天才。元々は特殊造形/メイクで活躍されている方で、監督作品も数本有り。後追いで『東京残酷警察』も観てみたんだけど、もう世界観が尋常じゃなく狂ってるのね。この発想は普通しないだろ!ってなシーンがてんこ盛り。
12月から1月にかけて4作品ともセル・レンタルDVDがリリースされます。とにかく『ヘルドライバー』だけは必見。自分は見逃した『AVN/エイリアンVSニンジャ』『デッドボール』をフォローするつもり。
しかし、こういう作品を連発してる日活って会社も凄いとこだよなぁ。最近だと井口昇『電人ザボーガー』『ゾンビアス』、園子温『恋の罪』、山下敦弘『マイ・バック・ページ』とか、凄い作品だらけ。歴史のある映画会社がこんなに身近に感じられるのは素晴らしい事だ。
『フェア・ゲーム』サロンシネマにて。凄い内容だけど映画としては普通かな。悪い相手を怒らせてしまった的なよくあるパターンというか。ショーン・ペンの熱演は見物だけど。エンドロールの配役名が伏せ字になってる所にゾワッとした。

フェア・ゲーム [DVD]
『女と銃と荒野の麺屋』サロンシネマにて。『ブラッド・シンプル』のリメイクですな。映像の質感といいファニーな演出といい、まるでジャン=ピエール・ジュネ作品を観ているようだった。コーエン兄弟マジック的要素は見当たらないが、面白い出来ではある。

女と銃と荒野の麺屋 [DVD]
『回路』レンタルDVDにて。恥ずかしながらの初見。やっぱ黒沢清は意地悪だ。死ぬのが怖くなるようなもの見せないで欲しいなぁ。しかし相変わらずロケーションが最高だ。建物も非常に良い。終末イメージはちょい安っぽいかな。

回路 [DVD]
『エクスペンダブルズ』iTunesレンタルにて。おちぶれ筋肉俳優版のAKBですな。そんな自虐性を含みつつ、それ込みで高品質なエンタメ作品になってるのがポイントか。しかしスタローンっていい奴だな。シリーズ作品共々ヒットするといいよね。

エクスペンダブルズ [DVD]
『色即ぜねれいしょん』レンタルDVDにて。なんたる生温さ。でもこの空気感こそが十代の恥ずかしさの舞台にふさわしいよね。そしてやっぱり峯田が端役なのに主役を食いまくるんだけど、ラストで盛大にひっくり返した渡辺大知が凄い。この人要注目だ。

色即ぜねれいしょん [DVD]
『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』岩国ニューセントラルにて。なかなか面白かった。観る前から筋書きが分かってるというハードルの高さを超えるウェルメードぶり。シーザーが最初に言葉を発するシーンは鳥肌立った。旧作のファンは観た方がいい。

猿の惑星:創世記(ジェネシス) 2枚組DVD&ブルーレイ&デジタルコピー(DVDケース)〔初回生産限定〕
『パレルモ・シューティング』横川シネマにて。ヴェンダースとホッパーなので出来に関わらずマスト。ロケーション&撮影の良さと話題のデジタル処理とで映像的には見どころ多し。でも現実と幻影、フィルムとデジタルの対比が成功しているとは思えないな。

パレルモ・シューティング [DVD]
『サヴァイヴィング・ライフ 夢は第二の人生』サロンシネマにて。前作『ルナシー』には大層がっかりしたが、これはシュヴァンクマイエルの悪夢的世界がたっぷりで良い。夢の手に負えなさというか、結局は自分の脳内世界がいかにカオスなのという面白さ。
『ヘルドライバー』横川シネマにて。ザボーガー並の傑作だ。やり切った感はむしろ本作の方が上かも。発想自体がどうかしてるうえに、異常なテンションで映像に結実してるのが凄い。しかし東日本がアレするってのは、時節柄いろんな意味でハラハラしたよ。

ヘルドライバー [DVD]
『極道兵器』横川シネマにて。『片腕マシンガール』の任侠バージョン。アホバージョンともいえる。このジャンルはあまりCGを使わない方が好みだけど、その分痛さ表現も薄く爆笑しながら観れた。鶴見辰吾の怪演&チンポネタ連発が個人的にはツボでした。

極道兵器 [DVD]
『死ね!死ね!シネマ』横川シネマにて。『リング』や『回路』を思わせる後半よりも、シネフィル残酷物語とでもいうべき前半のヒリヒリ感・切実さが好きだ。併映の『殺しのはらわた』は、感情が絡む事なく死体がばんばん転がるドライ感がとても良い。
『インフォーマント!』レンタルDVDにて。体重増でぬぼーっと感に磨きのかかったマット・デイモンが最高。自分は頭が良いと思ってる馬鹿の役ね。独り言的なセリフの意味の無さも面白い。久々のソダーバーグ作品、コーエン兄弟的テイストを感じた。

インフォーマント! [DVD]
『コンテイジョン』109シネマズ広島にて。パンデミックものはもう絵空事としては観れない昨今、ただただおののきながら鑑賞。ウィルス発生源がバイオケミカルまみれの米食肉工場だったら5つ星だったけど。それでもかなり面白かった。

コンテイジョン(マリオン・コティヤール、マット・デイモン、ローレンス・フィッシュバーン出演) [DVD]