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ウッフィーをめぐる冒険『ツイッターノミクス』

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Twitter関連の書籍はいくつか読んでみましたが、いまのところ本書がベスト。といってもTwitterについての本でなくて、ソーシャルウェブがもたらした新しいルールに関するものです。

なおこちらの書籍は自分で購入したものではなく、先着100名のレビュアー募集でいただいたものなので念のため。

まず本書のタイトル『ツイッターノミクス』は邦題で、オリジナルは”The Whuffie Factor”というもの。この謎めいた原題も悪くないけど、より目を引きやすいタイトルの採用は正解でしょう。

内容はソーシャルウェブが作り出したギフト経済の中で快適に暮らすための教科書です。ウェブを有効活用したい企業はもとより、セルフブランディングを目指す個人にまで受け入れられる懐の広い内容になっています。また、タイトルにもあるTwitterはソーシャルウェブのひとつのサービスとして取り上げられているだけで、本書の主役ではありません。その根底に流れる「ギフト経済はウッフィーで回る」「ウッフィーを増やす五つの原則」といった考え方を理解してしまえば、本書に登場するサービスが消滅しても対応できる応用力を身に付ける事ができるでしょう。

ところで「ギフト経済」とか「ウッフィー」って何?という話は下記が良くまとまっているのでご一読ください。先日行われた著者によるトークイベントのまとめ記事です。

これを読んで、「なんだ、昔からある話じゃん」と思われる方も多いでしょう。ウェブでは情報を出せば出す程面白くなる、そしてそんな活動を継続する事でコミュニティからの信頼を獲得、お金は後からついてくる、というWeb2.0以降主流になった考え方そのものです。でも、これを実体験で理解するにはそれなりの時間と労力が必要なんですよね。それを最新かつ豊富な事例で解き明かしているんだから読まない手はないでしょう。

ソーシャルウェブを使ったキャンペーンではいまだに失敗例が散見されますが、ネットに馴染みのない人はもちろん、ある程度かじってる人でも本書を読んでおけば確実に失敗のリスクを減らす事ができるでしょう。キャンペーンが成功するか否かは神のみぞ知るですが、少なくとも目を覆うような失敗はなくなるかと。なのでそういった業務を担当する人は一読しておくべき。

本書では興味深い事例がたくさん紹介されていますが、スレッドレス・ドットコムの事例に特に共感しました。スレッドレスが作るTシャツはいろんなブログで頻繁に紹介されているのを見て不思議に思っていたのですが、何故これだけ支持を集めているのかが良く分かるエピソードでした。獲得したウッフィーを気前よくコミュニティに還元し、さらに大量のウッフィーとファンを招き入れるという好循環を生み出しているんですね。ここ必読です。

個人的に反省しなきゃなと思ったのは、フィードバックは自ら探しに行けという話。自分はいくつかiPhone用アプリをリリースしていますが、利用者からのフィードバックにはあまり注意を払ってきませんでした。それにはいくつか理由があるのですが、それがユーザの不満を招いているというのは事実でしょう。一人で開発からサポートまで全部やるのは正直難しいのですが、それができる方法を考える事が必要だなと考えるようになりました。

最後に、本書は翻訳が非常に良い事を付け加えておきます。訳本にありがちな読み難さは全くなくスルスルと頭に入ってきます。この点でも強くお薦めできる一冊です。

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ツイッターノミクス TwitterNomics (単行本)

  • ウッフィー。初めて知りました。好きな事、長けた事であれば情報提供していく事自体は難しくないでしょうし、twitterはそれにうってつけのツールですね。非follow数が多い方は既に実践されている方であろうかと。
    早速図書館で予約しました。キリッ
    (ウィッフィ~と空目してしまた。)

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