レース中継でiPhone 3GSのポテンシャルを実感する
前の記事に書いた通り、『全日本ロードレース』では購入したばかりのiPhone 3GSを使ってレースの中継的な事をやってみました。リアルタイム実況的な内容は大手サイトがやってるので、もっとお気楽に補完的な情報を流せれば面白いかなと思って。
結果から言うと、なかなか面白いアクティビティになったのではないかと思います。たった一人で、手のひらにおさまる1台のデバイスで、ほぼリアルタイムに、全国にビデオ映像を届ける事ができるなんてちょっとスゴイのでは? 当日はUstreamでの配信も行われていたらしいのですが、回線とか大変だったんじゃないでしょうか?
今回はデジカメを持ってくるのを忘れてしまったという事もあり、すべてiPhone 1台でまかないました。使ったものは、標準の写真アプリ, Twitterクライアント(Twitterrific Premium), TwitPic, YouTube, FriendFeedです。
テキストや写真はTwitterrificを使い、そのままTwitterとTwitPicに送ります。この組み合わせは他のものでも良いのですが、すでに多くの方が使われている方法なので特に補足する必要はないですよね。
問題はビデオです。撮影から編集、YouTubeへの登録までは問題なくシームレスに行えるのですが、YouTubeに登録したビデオをシェアする方法がメール送付しかないんですね。
OS3.0なのでコピー&ペーストを使い、メール内に自動入力されたURLをTwitterで送る事もできなくはないのですが。せっかくムービーのタイトルやYouTube URLが入力されているメールを捨てるのはもったいないので、メールからTwitterに投稿する方法はないものかと調べてみました。
Twitter自身にはそういった機能はないのですが、いくつかゲートウェイサービスが存在するようです。ただ、新しくサービスに登録するのは面倒だし、この手のサービスは怪しいものが少なくないのでちょっと保留。そして、アグリゲーションサービスの大手、FriendFeedにその機能がある事が分かりました。ここなら既に使っているし、サービス品質的にも安心できます。
準備としては、iPhoneのアドレス帳に”share@friendfeed.com”というアドレスを登録し、ワンタッチで選べるようにしておきます。そして、FriendFeed側に発信元メールアドレスを登録すればOK。その登録アドレスから届いたメールは、そのユーザからのPostとして登録してくれます。アドレスは複数登録できますので、柔軟な運用ができそうです。

あとはビデオを撮って必要に応じて編集してYouTubeに登録し、必要に応じてメールに言葉を補足して送信するだけ。ほぼ瞬時にTwitterにも同内容がPostされるので、YouTubeのエンコード処理が追いつかない程です。

メールでのFriednFeedへのPostの場合は、Subject欄の内容がTwitterにPostされる仕様のようです。
この一連の作業を木陰に避難して行うのですが(炎天下だと画面が見辛い)、比較的電波状態の良い場所と思った場所でもかなり波があり、アンテナ5本から1本の間を波打つように状態が変わります。アップロード中に圏外になり、何度が失敗したりもしました。なのでビデオは極力短めに、10秒程度に編集しておく方が成功率が高かったですね。
こんなふうにしてYouTubeに登録されたビデオには、こんな属性が付いていました。”Uploaded Using iPhone”。これをクリックすると、AppleのiPhoneページにジャンプするようになっています。

もうひとつ、安定しない電波状態の中で使ってるとバッテリーの消耗も早まってしまいます。今回はそれも見越して、1回分の充電ができる二次電池も持参したのですが、それでも帰途に着く頃には数%しか残っていませんでした。
と、こんな方法でちょっと珍しいビデオ中継をしてみました。ズーム機能のないカメラと乏しい撮影技術のせいであまり見栄えの良い映像は撮れませんでしたが、速報性という事ではそれなりだったのではないでしょうか。特別な機材ではなく、普段持ち歩いているデバイスでここまでの事ができるというのが大きなポイントなのだと思います。
UstreamやQikといったJailBreakアプリを使えばビデオストリーミングもできるのですが、非マルチタスクなiPhoneでは運用が難しいし、今回のような電波状況では全く使い物にならなかったでしょうね。
こうしてビデオを使った中継ツールとしてのポテンシャルを実感したiPhone 3GSですが、今後はさらに便利なアプリが増え、便利さは加速していくのではないかと思います。
まず予想されるのが、Eye-Fi Cardとの連携。AdHoc接続もサポートされ、近いうちにデジカメからiPhoneに写真やビデオを転送できるようになるのではないかと思います。そうすれば、高品質な映像をiPhone上で編集したり共有サイトにアップロードできるようになります。またEye-Fiアプリがビデオのアップロードにも対応すれば、YouTubeの代わりにFlickrやPicasaを使う事が出来るようになるでしょう。
これまでもカメラ系iPhoneアプリは激戦区でしたが、ビデオに対応したアプリも大量にリリースされる事が予想されます。各種共有サイトへのアップローダーはもちろん、手ぶれ補正までやってのけるアプリも登場するかもしれませんね。そこまで考えると、ビデオ対応と同時に性能向上まで果たしたアップルはさすが抜かりがないと思わざるを得ません。3GS登場以来、YouTubeへのアップロードが400%増加したという話もありましたが、それも必然だったという訳ですね。
最後に、今回一番良く撮れた写真。ツール頑張れ!
【追記 2009.07.01】
タイミング良く、YouTubeへのアップロードをTwitterに投稿するテクニックが紹介されていました。日本語は使えなくても良いなら、こちらの方が楽ちんですね。

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