『ジロ・デ・イタリア 2009』TV観戦メモ
今年の一発目のグラン・ツールが無事終了しました。去年のような派手な展開を期待していた方には肩すかしだったかもしれませんね。100周年の記念大会という事で、コース設計に趣向が凝らされていたのが最大の見所だったのかな。観光ビデオとしては、ここ数年ではダントツの出来でしょう。
その代わり、例年登場する冗談みたいな斜度の峠道がなかったのは残念だったかな。あまりそっち方面にエスカレートするのも考えものだけど、ジロといえば殺人的な登坂というイメージがありますもんね。
今大会でいくつか印象に残った事をつらつらと書いてみます。
アイスマン吠えた!
つい昨晩の事だったという事もあり、今年のジロで最も印象的なシーンになりました。やはり、最終ステージの個人TTというのはアドレナリン量も相当なものなんでしょうね。しかも落車なんてした日にゃ、サドル上死してしてもおかしくない程の血液沸騰状態になるのが良く分かった。「オーラのかけらもない(by シマノの菊田さん)」メンショフがこんなにも感情を露わにするなんてホント驚きです。
ディルーカは常にディルーカ
国中の期待を一身に受け止める重圧の大きさは想像すらできませんが、それに応える走りを最後の最後まで見せてくれた彼に漢を感じずにはいられません。ライバルを一瞬で後方に吹っ飛ばす鋭いアタックは何度も見る事ができたし、厳しくも優しいアニキっぷりが特に光った今大会だったと思います。最終日のポディウム上での晴れやかな笑顔に涙しましたよ。敗者を愛するヨーロッパ人の気質的にはさらに人気も高まったでしょうね。
カヴェンディッシュもういいよ
こう思ったのは自分だけじゃないはず。Team Columbiaは選手に恵まれた大好きなチームだし、カヴがミラノ〜サンレモを獲った時なんてつられ涙もしたんだけど、こんな気持ちになるのは何故なんだろう。ペタッキが無敵を誇ってた頃はこんな感情はなかったはずなのに。やっぱり、力が拮抗したスプリンターがあまりいないのが問題なのかな。マキュアンが大怪我、ボーネンも不祥事、ペタッキも出場が怪しいという事で、ツールまで同様の展開になったりすると残念過ぎる。
逃げ切り勝利は常に素晴らしい
スカルポーニ!ゲラン!ベルタニョッリ!今年も見事な逃げ切り勝利を見せてくれました。例によって全部コンチネンタルプロチームですよ。これもジロの醍醐味の一つですね。
サストレってどうなんだろう
もちろん素晴らしいヒルクライマーである事に間違いないんだけど、安定性を欠くのがあまり好きになれないところかなぁ。神経質さが表に出てるような風貌も苦手。第15ステージの采配ミスは敵を油断させる戦略だったのか?と一瞬戦慄しそうになったけど、やはりサストレの波の大きさが足を引っ張ってますね。 ツール覇者としては、なーんか地味な存在だなぁ。
ランスってばTwitterし過ぎ
いや、楽しいからいいんだけど。しかしスタート直前までTwitter、ゴール後すぐにTwitter、どんだけのハマリっぷりですかと。彼のつぶやきで個人的に楽しみにしているのは、「iPodで○○を聴きながらマッサージ中」というやつ。Sufjan Stevens, Jose Gonzales, The Verve, Conor Oberst, Iron & Wine, Ryan Adams, The Cardinals, Cat Powerと、なかなか良い趣味してるんですよこれが。今大会では第二監督のエキモフ(@eki_ekimov)までTwitter仲間に引き込んで、ますます拡大中。
そして来週からは待望のドーフィネ・リベレがライブ中継されますね。新城幸也に大期待!再来週はツール・ド・スイスとサイクル・ロードレース三昧です。仕事なんてしてる暇ありませんな。
【追記 2009.06.01】
最終ステージ、ラスト1kmのRabobankチームバスの中の様子を写したビデオがありました。落車時の悲鳴と無事首位を守り切った時の反応が実に生々しい。
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