地形図と高低図が美しいGPSトラッキングソフト『Trails』
【2009.03.11 追記】バージョン1.8.6より地図データがGoogleMapsからOpenStreetMapに変更になり、これにより日本での実用性が著しく低下しました。購入およびバージョンアップは控える事をお薦めします。【追記ここまで】

以前、EveryTrail連携機能が追加された際に少しだけ触れたのですが、ちゃんと使う事ができたので軽くレビューしておきます。
EveryTrailとの連携機能が追加されたiPhone用GPSソフト『Trails』
本ソフトはこれまでもいくつかレビューしてきた、iTrailやEveryTrail等と同じカテゴリのソフトウェアです。いわゆるGPSトラッキングソフトで、iPhoneのGPSを使って移動ルートを記録するというもの。
本ソフトの特徴は、地図表示の美しさとWeb上に公開されたGPSトラックデータを読み込む事が可能な事です。
まずはその美しい地図表示からどうぞ。

地図表示は道路(Road), 衛星写真(Satellite), 地形(Terrain)を選べます。いずれもGoogle Mapsから引っ張っているのですが、起伏のある場所で使うなら、是非地形図を選択したいところです。
そして、ドロワーのように表示される高低図もなかなかに緻密な表現です。これを見るために山に登りたくなる程。

そしてもう一つの特徴、サイトからのトラックデータのダウンロード機能については前述の記事を参照してください。この機能と地図表示機能を組み合わせれば、ダウンロードしたトラックデータのルートを地形図上に表示できるので、初めての場所でもコース難易度の目安を得る事ができるでしょう。
トラックの記録は、他のソフトと近い操作性になっています。
記録を開始すると画面がダッシュボードに切り替わり、時間, 距離, ペースが表示されます。

他の多くのソフトは記録中は自動で操作ロックがかかり、ロック解除のスライドスイッチが用意されているのですが、Trailsはちょっと違います。スライドスイッチは記録の中断に割り当てられ、画面操作はロックされません。
そして、省電力のための画面オフの実装方法が一工夫されています。画面ON/OFFのトリガーに接近センサーを使っていて、本体上部に体の一部が接近すると自動的に画面が消えるようになっています。なので、操作を終えてポケットに収めた瞬間に画面が消えるのです。そして、ポケットから取り出せばすぐに画面が復帰。接近センサーの面白い使い方ですね。この機能に気付いた時にはちょっと驚きました。
ダッシュボード上には、ウェイポイントにラベルを付けるボタンとカメラボタンが用意されています。記録中でも操作ロックはかかりませんので、この2つのボタンはいつでも選べるようになっています。頻繁に写真を撮りたい場合はこの方が良いのかもしれません。
ウェイポイントのラベル付けは、ダッシュボードの”Label waypoint”ボタンを選ぶことで現在地点に名前等を書き込むことができます。

残念ながら、ラベルに日本語入力する事はできません。
“Camera”ボタンでは、同様に現在地にひも付けた写真を撮影できます。

他にも、地図表示の状態でトラックデータを編集する機能もあります。記録したトラック上をタップすると、そのポイントを削除するかラベルを付けるかを選ぶ事ができます。

これだけの機能を備えていれば十分に元が取れる価格ですが、残念な点も少しだけあります。
最も気になるのは、地図画面のスクロールの使い勝手が良くない事。キャッシュに載っていないマップデータをダウンロードする際に操作がロックされてしまうんですね。標準の地図アプリのように、非同期通信で操作を妨げないようにしてもらいたいところです。
もう一つこれは慣れかもしれませんが、ウェイポイントという言葉の使い方にちょっと違和感を覚えます。すべての構成点をウェイポイントと呼んでいるんですね。普段使ってるソフトやデバイスとちょっと違うので、最初はちょっと戸惑いました。
最近はGarmin等のハンディGPSメーカーも、高解像度のスクリーンで美しい地形図表示が可能なデバイスをリリースしていますが、どれも非常に高価です。すでにiPhoneを持っていてトレッキング等で有効活用したいといった場合には、Trailsは非常に有効なソフトでしょう。
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