『ホット・ファズ 初回限定DVD』の気になる中身
今年公開のベスト映画、ホット・ファズのDVDがリリースされ買おうかどうか迷ったんですが、初回限定特典が付いているという事で購入してしまいました。その気になる内容をご紹介。
初回限定特典は16ページのブックレット。DVD収録の映像特典は通常版と共通のようです。
まずブックレットの内容は、キャスト・スタッフ紹介, エドガー・ライト&サイモン・ペッグのインタビュー, オマージュ作品紹介(町山智浩), 公開署名運動の経緯(わたなべりんたろう)という内容。シンプルなブックレットですが、値段の割には丁寧な作りで情報量も多く好感が持てます。
そして肝心のDVDの方は相当のクセものです。残念ながら、これは粗悪品と言われても仕方ないですね。作品の素晴らしさをスポイルしてしまう非常に残念な代物です。
一番の問題は字幕のタイミングずれでしょう。劇場で観ている人であれば、あれ?と思う程度かもしれませんが、このDVDで初めて観る人にはかなり違和感あるでしょう。せっかくのテンポの良さが台無しです。
DVDオーサリングの実際を知らないので何とも言えませんが、もしかしてマルチリンガル版だからってこともあるのかな?アジア系6言語の字幕が収録されているので、もしかしてそれが関係しているのかも。だからといって、こんなの許されるものではないのですが。
もうひとつ、メニュー操作にもかなり問題があります。ストーリーボードの表示方法が難解です。ストーリーボード表示を選ぶといきなり字幕なしの本編が再生され、該当箇所になると右上にアイコンが表示される。そのタイミングで「決定」ボタンを押す事でストーリーボードが表示されます。こんなの説明されないと分からないし、字幕なしの本編を通して観ないとすべてのストーリーボードにたどり着けないというのも酷いUIです。
階層メニューを行き来するのにも、間に入ってるムービーが邪魔でイライラさせられます。
そんな残念な出来のDVDですが、エドガー・ライトとサイモン・ペッグのオーディオコメンタリーだけは唯一素晴らしいコンテンツでした。二人の映画への愛を感じられる素晴らしいトークに胸が熱くなります。
トークに登場する映画や俳優, ミュージシャン等の固有名詞がいちいちセンスいいんですよね。自分のオールタイム・ベスト作品「赤ちゃん泥棒」「ウィッカーマン」といった作品からの影響や、サントラを担当したジョン・スペンサーに関する話題等、何故自分が本作に惹かれるのかの謎が解けました。
また、普通に観ているだけだと絶対に分からないような小ネタの解説も素晴らしく、彼等が楽しみながら作っているのも良く分かります。「ここ笑えるよね」というセリフがが何度登場したことか。
カメオ出演のピーター・ジャクソンやケイト・ブランシェット、イアン・ホルムの出演場面が分かったのも収穫でした。いや、これは説明してもらえないと絶対に分からないから。
コメンタリーの終盤で、エドガーの「オレは永遠の14歳だから(笑)」というセリフがあったのですが、これはイイですね。「永遠の17歳」みたいでw。中二病という言葉にはネガティブな響きが強いのですが、これなら自虐性も薄くいやらしくなく使えそうです。
折り込みチラシで知ったのですが、エドガー・ライト+サイモン・ペッグ+ニック・フロストの出世作『SPACED』のDVDも発売されてるんですね。これ観たいけど、5枚組で1万円超えって買いにくいなぁ。とりあえず保留で。
エドガー・ライト組の作品はいくつか予定されているようで、非常に楽しみですね。それとは別に、サイモン・ペッグ, ニック・フロストの共同脚本、『スーパーバッド/童貞ウォーズ』のグレッグ・モトーラ監督の “Paul” って作品が気になります。これはもう傑作間違いなしでしょう。どれも日本公開されますように!
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