初心者禁制のサイクルロードレース読本『ビバ・イル・チクリッシモ!』
世間は空前の自転車ブーム真っ只中、今出てるTarzanも自転車特集でしたね。でも、一般誌の自転車特集ってどれも初心者向けのものばかりで、大抵はパラパラめくって古雑誌置き場に積み上げられてしまいます。それは専門誌も同じで、特集記事なんて昔の記事のコピペのようなものばかり。隅々まで読む気にさせるのは『CICLISSIMO』くらいです。
そんな寂しさを感じていた大人のサイクルロードレースファンは、日本が世界に誇る二人の絵師による『ビバ・イル・チクリッシモ!』をお試しあれ。以前紹介したBRUTUSの自転車特集号「NO BIKE, NO LIFE」にも一部掲載されていましたが、そのフルバージョンと思っていただければ。
wigglin’ bloggin’: 「NO BIKE, NO LIFE」BRUTUS 2007.7.15号
この記事の「二人合作でロードレースのイラスト集出してください!!」という叫びが天に届いたようで、豪華限定版として出版されました。偉いぞマガジンハウス!
本書は2冊構成になってて、1冊はBRUTUSにも掲載された2007年のジロ・デ・イタリアの観戦画集+写真+エッセイ、もう1冊は大友, 寺田をはじめ業界人で結成された「クラブ・パンターニ」が雑誌に掲載していたコラム7年分をまとめたもの。
自分がシビレたのは、もちろんジロ観戦記の方。ハードカバーの豪華仕様が所有欲を満たしてくれます。
ジャーナリストとしては全くの素人の二人が悪戦苦闘しながらも、本場のサイクルロードレース文化に触れていくという珍道中的内容です。現地での観戦も初めてという事で「凄い凄い」を連発しているんだけど、多分自分が行ったとしても同様の感じ方をするはずで、まるで二人に随行しているような感覚を味わえます。TV中継に切り出されたレースだけを観ていても感じる事の出来ない、国を挙げてのお祭り的な空気が伝わってきます。
そして、いうまでもなくイラストが圧巻です。
「クラブ・パンターニ」のコラム集の方は、自転車への愛が詰まった駄話が満載。こちらはまだ全部読めてませんが、高坂希太郎や黒田硫黄といったゲストライターのコラムもあり、楽しく読めそうです。
なんか大友さんのイラストばかり載せてしまいましたが、それは単なる偶然です。どれも素晴らしいので、是非手にとってみてください。
オマケに、寺田克也書き下ろしイラストのサコッシュが付いています。ジャパンカップに持って行こうかな。
できればシリーズ化とかしてもらいたいけど、2007年のものがやっと出来上がったくらいだから難しいかな。3年に1度くらいでもいいので、続いてくれる事を希望。
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