多機能なiPhone用GPSトラッキングソフト『GPS Kit』

iTrailに続き、iPhone搭載GPSで移動軌跡のトラッキングデータを採取するためのソフトウェア『GPS Kit』がリリースされました。iTrailの3倍以上の価格設定になっているのですが、確かに機能的にはこちらの方が充実しています。
iTrailに比べて優れている点は、ダッシュボードがカスタマイズが可能な事と、ウェイポイントの管理が可能な事です。トラックデータの書き出し方法もこちらの方が洗練されてるかな。但し、使い勝手という面ではiTrailの方が一日の長がありますね。
まず、ダッシュボードから見てみましょう。
こちらがデフォルトの状態です。この状態では単位がマイルやフィートだったりするのですが、kmやmに変更したり別の情報を表示することが可能です。
こちらがカスタマイズ中の画面。この辺りの機能は、GARMINのGPSデバイス等を使われている方にはお馴染みの機能でしょう。
なお、追加で採取したスクリーンショットにはGPS信号待ちの表示が入っているものもありますので、ご了承ください。室内等で衛星を正しく捕捉できていない状態だと、画面の枠が赤くなるようですね。
各項目に表示することができる情報は以下の通り。なかなか充実していますよ。
- Current Time(時刻, 12h | 24h)
- Trip Time(走行時間, hr | s | min)
- Latitude(緯度, 0°00′ | 0.0° | 0°00’00″)
- Longitude(経度, 0°00′ | 0.0° | 0°00’00″)
- Accuracy(誤差, ft | m)
- Odometer(累積距離, m | km | naut mi | ft | mi)
- Speed(速度, m/s | ft/s | mph | ft/min | km/h | knots)
- Average Speed(平均速度, m/s | ft/s | mph | ft/min | km/h | knots)
- Max Speed(最高速度, m/s | ft/s | mph | ft/min | km/h | knots)
- Altitude(標高, m | km | naut mi | ft | mi)
- Direction(方角)
- Bearing (方角, deg(°))
通常の使い方であれば、デフォルトの項目で単位をkmやmに変更すれば良さそうです。
次はトラック画面。トラックデータ記録のON/OFFスイッチ、Quick View、トラックデータのPublish関連の操作を行えます。
トラックデータ記録をONにすると、記録中である事が分かるように、Tracksタブに赤丸が表示されます。
QuickView画面はローカルに保存してあるトラックデータを軌跡としてプロットしたものです。地図が表示されていないのが寂しいですが、後に説明するウェイポイントはちゃんと表示されています。この軌跡画像はラスタ変換されてるので、拡大してもぼやけるだけで詳細が見えるようにはなりません。
そしてPublishという概念ですが、これはトラックデータをKMLファイルとしてgarafa.com(GPS Kitの開発元)のサーバ上に保存する操作の事です。なので、Publish後にPCのブラウザでGoogleMaps上に軌跡を表示させる事が出来るようになる訳ですね。あるいは、KMLをPCにダウンロードしてGoogleEarthで表示させたりといった事も可能です。
Publish完了後は、そのKMLをGoogleMaps上で表示するURLと、KMLをダウンロードするURLを格納したメールを送信することができます。”Email Published Track”を選択すると、メールアプリが起動しそれらの情報を含むメールが自動生成されますので、アドレスを指定して送信してやります。
届いたメールの中のURLをクリックすると、こんな感じでGoogleMapsに表示されます。

なお、このKMLデータは推測が難しいURLにはなりますが、保護はされていないので神経質な方は注意した方が良いでしょう。また、garafa.comに置かれたKMLファイルがいつまで有効なのかという情報は見あたりませんでした。
次はウェイポイント画面。これは任意の地点の座標をウェイポイントとして名前を付けて保存しておく機能です。
この画面では各ウェイポイントまでの距離がすべて0.0km表示ですが、衛星を捕捉できている状態であれば現在位置からの距離を表示してくれます。
右上の”+”ボタンで、ウェイポイント追加画面が表示されますので、適当に名前を付けて(省略すると日時になる)保存します。緯度/経度には現在位置が自動入力されます。
トラック画面のQuickViewで軌跡上に表示されているピンは、ここで保存したウェイポイントの位置です。保存したウェイポイントはトラックと同様にメールで送信出来るのですが、こちらはサーバにデータを置くのではなくメール内に位置情報が記載される形になります。
届いたメール内のURLをクリックすると、こんな感じでGoogleMapsに表示されます。

その他、積算情報のリセットと情報タブについては割愛。
ざっとこんな感じですが、iTrailと操作面で大きく違うのはスタートとストップという考え方がない点がまず1つ。積算情報はリセット画面でできるし、トラック記録の開始と終了はTracks画面のON/OFFでやってくれという事でしょう。
それと、iTrailのように複数のトラックを管理することができないという点。トラックを1つ作り終えたら、Publishしてメール送信し、リセットして新しいトラックの記録を始めるという使い方になります。こういう割り切りは嫌いじゃないです。UIも簡単になるしね。但し、メール送信を忘れて次のPublishをすると、前のKMLの情報が失われてしまうので注意が必要です。
あとは、事前に忘れずにiPhoneの自動ロックをオフにしておく事と、意図しない誤操作に気を付ける事でしょうか。トラックの軌跡で直線の部分が見受けられますが、そこは試しに自動ロックを動作させてみた部分で、その時間のログが欠損しこういう表示になるんですね。このあたりはiTrailがバージョンアップで追加した機能が欲しいところです。
という事で冒頭にも書いた通り、現状ではiTrailの方が使い勝手は優れていると思います。ただし、iTrailにない機能も多く搭載されているので、使い勝手さえ良くなればこちらへの乗り換えを考えても良いかもしれません。
最期にデモビデオを貼っておきます。あまり上手いデモではありませんが、雰囲気は伝わるかと思います。
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