技術系ロードバイク乗りのあれこれレビュー
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元クラバーにして現サイクリスト、Eガジェットフリークにしてecoピープル、イケメンにして非モテな♂がお送りします。
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本能のアラームが鳴り響く『いま ここにある風景』

いま ここにある風景 / Manufactured Landscapes (2006年, カナダ)
監督:ジェニファー・バイチウォル
出演:エドワード・バーティンスキー
公式サイト:http://imakoko.cinemacafe.net/
グローバリゼーションがもたらす災厄を描いた傑作『ダーウィンの悪夢』、それを遙かに凌ぐスケールで起きている中国の産業化の風景を捉えたドキュメンタリー作品です。その桁違いの規模の大きさは圧倒的なんてもんじゃありません。まさに恐怖体験。こんなもの目のあたりにしちゃうと、個人レベルのエコ活動の無力さを痛感させられてしまいます。
カナダ人写真家エドワード・バーティンスキーは、産業とそれがもたらす地球の風景を収める連作をライフワークにしている。今回、彼が選んだのは、今や「世界の工場」と化している中国だ。彼の後をドキュメンタリーのクルーが追う。巨大な工場、再生資源のゴミの山、延々と続く石炭の山、建設中の三峡ダムの工事現場…。人々が豊かになる裏で生まれていく、新しい「風景」。彼はそれらを私たちに、静かに提示し続けるのだ。という内容。
産業化を通過してきた国家なら多かれ少なかれ、同じような道は辿ってきてるはずです。でもここで描かれるものはそのスケールがハンパではなく、観る者の本能の深いところでアラームが鳴るようなヤバさがあります。見渡す限りの廃棄物の山や、まるで爆撃されたように粉々に壊されダムに沈む町、危険物質の知識を持たずリサイクル品を解体する貧しい人々、速すぎる近代化に軋む上海、等々。
もうひとつ、中国の産業化の特異点は化石燃料の枯渇が間近に迫っているということ。この人類が経験したことのない条件下で、中国はどのような発展を遂げていくのか。世界最大の山峡ダムもエネルギー問題の解決策の一つでもあるんだけど、そのために110万人という膨大な避難民を生み出します。その先には避難民の受け入れに関わる問題も発生する訳で、その影響の大きさは計り知れないものがあります。これまでに比べて問題はさらに複雑に絡み合い、それが原因での問題も多発することでしょう。
本作の語り口はことさらに産業化を批判することもなく、起きている事を淡々と映し出すのみ。バーティンスキーが写真家という事もあり、ショットの美しさにこだわるあたりは『いのちの食べかた』に近いものがありますね。台詞による説明も最小限です。
冒頭にも書いたとおり、もう個人レベルでの活動じゃどうしようもない段階に来てますよね。「そんな事してもムダ!」という言葉は多分正しい。バーティンスキーが言う通り、「全く新しい発想が必要」なのでしょう。例えば、力のある企業等の組織に働きかけるようなアクティビティとか。
とりあえず自分的には、「エコバッグとマイ箸を使って環境貢献してるわよ」的なマダムたちの首根っこ捕まえて本作を観せてやりたいですね。まずは問題を把握することから始めないと...。
ではトレーラーをどうぞ。画質がイマイチだけど。
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Burtynsky - China: The Photographs of Edward Burtynsky

Manufactured Landscapes: The Photographs of Edward Burtynsky
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