デイヴィッド・ミラー栄光の時『ツアー・オペレーター 知られざるツール・ド・フランス』

ツアー・オペレーター 知られざるツール・ド・フランス / Tour Operator(2001年, フランス)
監督:ジャン・クリストフ・ロゼ
出演:デイヴィッド・ミラー, フランク・ヴァンデンブルック, ランス・アームストロング, 他
劇場サイト:http://www.uplink.co.jp/
2000年のツール・ド・フランス大会で、チーム・コフィディスに密着取材で製作された作品です。以前公開された2003年大会でチーム・テレコムに密着した『マイヨ・ジョーヌへの挑戦』を観られた方は、それのコフィディス版と思えば間違いないでしょう。
ツール初出場のデイヴィッド・ミラーが、2連覇をかけたアームストロングをプロローグで破りマイヨ・ジョーヌを獲得するも、終盤では力尽きボロボロになりながらパリにたどりつく様子を内側から描いています。
まず思ったのは、たった8年前の事なのに機材を含めずいぶんクラッシックな雰囲気だなぁという事。2000年大会というと、自分もまだサイクル・ロードレースの存在すら知らず、映像もほとんど観たことがなかったというのもありますが。
今のように自由自在にチューブを加工できる技術はなかったので、フレームに使われているチューブはほとんどが丸い断面のものです。TT用バイクでも同様で、わずかにシートチューブがエアロ加工されているくらい。ディスクホイールは使われているけど、それ以外のホイールはリムハイトが低いものが多い。
そして、その頃はまだヘルメット着用が義務化されておらず、ほとんどの選手がサイクルキャップを使っているのも古く見えてしまう要因なのでしょうね。ウェアのデザインも色合いが昔っぽい感じ。
そういう意味では、技術的な進化は短期間で劇的に起きたという事なんでしょうね。特に今のTTバイクなんて、いかにも空を飛んでしまいそうなものばかりですしね。
あとは、メルカトーネ・ウノ, マペイ・クイックステップ, ポルティといった名前しか知らないチームが出場しているという所も、一昔前だなぁという感じですね。出場している選手も知らない名前が多いし。
作風的には言葉による解説はほとんどなく、ツールの期間中のチームや大会スタッフ, 報道陣, 沿道のファン等、ツールを取り巻く人々を淡々と映し出していくだけです。それでも、勝負所でのチームカー内の大混乱ぶりや選手のオフショットでの表情は非常に興味深く、退屈することはありません。
こういったツールの裏側を知れば知るほど豊かな観戦体験ができるようになるし、特に今大会では本作の主役であるデイヴィッド・ミラーが活躍していますので、より親近感も増す事でしょう。
では最後にトレーラーをどうぞ。
【AD】





