偉大なバンドを通して描かれるマンチェスター物語「ジョイ・ディヴィジョン」

20080522-01.jpg

ジョイ・ディヴィイジョン / JOY DIVISION (2006年, イギリス=アメリカ)
監督:グラント・ジー
出演:ニュー・オーダー, ピーター・サヴィル, トニー・ウィルソン, アニーク・オレノ, 他
公式サイト:http://www.joydivision-mv.com/

先日のアントン・コービン監督作「コントロール」に続いて公開された、こちらはジョイ・ディヴィジョンのドキュメンタリー作品です。ニュー・オーダーのメンバーはもちろん、トニー・ウィルソン, ピーター・サヴィル, アントン・コービン, アニーク・オレノといった、イアン・カーティスの才能の虜になってしまった人々の証言により、ジョイ・ディヴィジョンとは何だったのか?イアン・カーティスとは何者なのか?が解き明かされていきます。

監督は今回初めてお目にかかる方で、レディオヘッドのドキュメンタリーフィルムを作った方とか。ミュージックビデオも多数手掛けているようです。本作ではジョイ・ディヴィジョンの世界観と違和感のない映像を作り出しています。

本作のポイントは、これまであまり公開されていなかったジョイ・ディヴィジョンの映像やプライヴェートフォトが満載されている事でしょう。また、それを丁寧に検証し再現してしまった「コントロール」とは双子のような作品といえるでしょう。お互いに補強し合う作品になっているので、是非両方観ていただきたいですね。「コントロール」のサム・ライリーがいかにイアン・カーティスになりきっていたのかが非常に良く分かります。

それと強く印象に残ったのは、マンチェスターという都市の特異性です。短い期間で近代化と荒廃を経験したマンチェスターの街は、時代のエアポケットに取り残され灰色で湿った空気に覆われています。街自体がすべてを諦めてしまったような陰鬱さは、まさにジョイ・ディヴィジョンの歌詞とサウンドそのものです。その後のマンチェスターブームにより一時的な復興をみせますが、それも下火になってからは元の状態に戻ったと聞きます。

確かに、そんな街でくすぶっていた不良少年共がセックス・ピストルズを生で体験した日にゃ、世界がひっくり返るくらいのショックでしょうね。そりゃバンドも作りますって。そして、そんなチンピラ共が作る音楽が、何故これ程までに美しいのか…。

それにしても、イアン・カーティスの自殺からもう28年ですか。随分と遠くに来てしまったようでありながら、どこにも行けていない感は、イアンの蒔いた胞子が自分の中でも育っているからでしょうか。

それではトレーラーをどうぞ。


【関連記事】

イアン・カーティスが生きて動いてる!!「コントロール」

 

【AD】

Joy Division - Unknown Pleasures (Collector's Edition) Unknown Pleasures / Joy Division

Joy Division - Closer (Collector's Edition) Closer / Joy Division

“アンノウン・プレジャーズ【コレクターズ・エディション】” (ジョイ・ディヴィジョン)

This entry was posted in Movie, Music. Bookmark the permalink.

Leave a reply