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タイトルに惑わされるべからず「人のセックスを笑うな」

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「人のセックスを笑うな」2007年, 日本
監督:井口奈己
原作:山崎ナオコーラ
脚本:本調有香
出演:永作博美, 松山ケンイチ, 蒼井優, 忍成修吾, 他
公式サイト

連日満員御礼で観るだけでひと苦労してしまう話題作。プータロ特権で平日初回を観てきました。なんともあざといタイトルですが、内容は切なさ満点の恋愛モノです。英語タイトルは”Don’t laugh at my romance.”。やはり、観客の大半は若い女性でしたね。

思い通りにならなくて地団駄踏んだり、幸福感で前後不覚になる程舞い上がったり、傷ついた挙げ句に殻に閉じこもったり、誰でも一度は経験し、いくつになっても繰り返してしまう端から見ると滑稽な恋愛模様が、透明な映像と空気感で描かれています。

美大生の19歳、みるめ(松山ケンイチ)が20歳年上の臨時講師のユリ(永作博美)の自由奔放な魅力にとりつかれ恋におちる。ところが、ユリが既婚者である事を知り思い悩む。二人の恋の行方はどんな結末を迎えるのか。また、みるめに想いを寄せるえんちゃん(蒼井優)と、えんちゃんに想いを寄せる堂本(忍成修吾)の四角関係はどうなるのか。というお話。

とにかく、本作が初主演の永作博美がやたらめったら可愛い。それを表すための新しい形容詞が必要なくらい可愛い。あの蒼井優が負けちゃってるよ。おそるべし36歳w。こういう奴いるよなぁ、くわばらくわばら、と頭では分かってるんだけど、結局はハマってしまうという。男性諸氏が深く頷く様子が思い浮かびますw。

あと松山ケンイチも素晴らしいなぁ。噂には聞いてたけど、彼の才能に触れるのはこれが初めてだったりします。「アカルイミライ」(2003年)にも出演してたらしいんだけど、印象に残ってなくって。はじめての恋についつい笑みがこぼれてしまうところや、イラつくえんちゃんの気持ちの分からなさっぷりとか、ホント上手いですね。さすが若手ナンバーワンと呼ばれるだけあります。

もちろん蒼井優と忍成修吾も相当イイです。宣伝にある「奇跡のキャスティング」は全然オーバーじゃないと思う。

もうひとつ特筆すべきは、サンドトラックの出来が素晴らしい事。テーマ曲”ANGEL”[iTunes]をはじめ、元フィッシュマンズのキーボーディストHAKASE-SUNの温もりのある楽曲が全編にちりばめられています。たおやかな楽曲群に混じるピアノ・ソロは絶品です。そして、MariMariがフィッシュマンズの超名曲”いかれたBaby”と”MY LIFE”をカバーしてる事も見落とせません。MariMariはボーカリストとしてはそんなに目立つ存在ではありませんが、フィッシュマンズとの関係を知る人は涙なしでは聴けないでしょう。

本作の監督, 脚本, 原作ともに女性という事で、日本の映画シーンはウーマンパワーで百花繚乱状態ですな。でもって、この夏には大期待のタナダユキと蒼井優の「百万円と苦虫女」がやってきます。早く観たい!!

それでは、トレーラーをどうぞ。


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