鎖骨の抜釘手術をしてきました

釘を抜くと書いて”ばってい”、すなわち折れた骨をつないでいた金具を外す手術をしてきました。写真の金具が約16ヶ月も左鎖骨部分に入っていた訳です。取り出して見ると結構大きくて、そりゃ違和感あって当然だよなって感じです。プレートは10cm程の長さで、それ以外にスクリュー6本とワイヤー3本が使われていた模様。
鎖骨は自転車乗りなら折ってしまう可能性が一番高いところなので、体験談という事でまとめてみます。ちょっと長いです。
自転車の怪我で最も多いもののひとつが、落車による鎖骨骨折なんだそうです。確かにプロレース等を見てても、鎖骨骨折でリタイアする選手をよく見かけますね。肩から地面に落ちてしまった場合、かなりの割合で鎖骨を折ってしまうようです。
治療方法は手術か保存治療のいずれかになります。骨折の具合や生活習慣等の条件で変わってきますが、おおまかに言うと、骨が粉砕してて癒合しにくい場合や骨が皮膚を破っている場合は手術した方が良いと言われます。また、早期に仕事やスポーツに復帰したい場合や、美容面で鎖骨変形を嫌う場合も手術の対象になるようです。
自分の場合は粉砕という程ではないものの、いくつか骨片ができているので手術を薦められそうしました。また、骨折から手術まで1週間程間が空いたのですが、その間に使っていた鎖骨バンドが非常に辛く、それを着け続ける自信がなかったというのもあります。ものすごく小さな子供用のランドセルを着けてるような窮屈極まりない状態で、一人で着脱するのは困難なため介護してくれる人がいないと相当に辛い思いをするでしょう。
手術の方法にもいくつかあり、10cm程切開し骨折部分にプレートをあててスクリューで固定するもの、小さな切開で太めのピンを刺して骨を連結するもの、ずれが大きい場合はワイヤーを8文字交差させ固定するものなどがあるようです。
自分の場合は、プレート&スクリューで骨を固定し、ワイヤーを使って骨片を定位置にくっつけるという方法でした。折れた箇所はほぼ真ん中です。図にするとこんな感じ。

この処置の良いところは、無茶なことをしなければ骨がずれる事はほぼ無い事。嫌なところは、骨の癒合状態に関わらず上からの圧迫で痛みがあるところ。抜釘するまでは、ショルダーバッグやディバッグを使うのはかなり辛いです。プレートが入った部分がボッコリと出っ張り、見た目も良くありません。皮膚の下にネジの頭があるのも確認できたりします。
いつまで経っても骨が癒合しない場合、偽関節というやっかいな状態になってしまうようです。そんな場合は、超音波治療や骨盤の骨を移植する再手術が必要になるとの事。
今回の処置のための手術は約2時間。はじめての全身麻酔で少々不安でしたが、酸素と麻酔ガスを送るパイプを喉に通すので少し痛みが残った程度。手術は腕と首を不自然に曲げて行うので、首の痛みが数日は残っていました。手術の前日に入院し、翌日退院の2泊3日でした。1週間程は三角巾で保護するようにとの事。
手術後は、鎖骨バンドを外せる分楽にはなりますが、1週間くらいは痛みが続きました。就寝時に横になるとき、起床時に起き上がる時に激痛が走ります。重力のかかり方が変わるからでしょうか。しばらく動けなくなる程の痛みです。
術後2週間で抜糸。この頃になると鎮痛剤が必要ない程に痛みは軽くなります。4週間後のレントゲンでは、うっすらと白い骨が出来ているのを確認できました。この後は、2-3ヶ月間隔でレントゲンで確認しながら経過観察することになります。
リハビリはケースバイケースだと思いますが、自分でやる時は患部の痛みが落ち着いてから、痛くない程度に腕を回す練習をするのが良いでしょう。無理をすると、プレートが損傷したりピンが抜けたりする事があるので要注意です。
自分が自転車に乗り始めたのは術後2ヶ月の頃。3ヶ月目の頃には耐久レースに出場する等でリハビリを始めました。なお、運動を再開する際は、必ず医師に相談してからにしましょう。自己判断はリスクを伴います。
それと、鎖骨骨折をした場合は擦過傷を伴う事が多く、これがなかなかやっかいだったりします。骨が折れる位のダメージなので、擦過傷もかなり立派なものになります。近頃の擦過傷の治療は、薄いフィルムを貼ってその中に体液を貯めた状態で治癒を待つ訳ですが、そんなに頻繁に取り替えられないので、どうしても体液が漏れてしまうんですよね。そうすると、圧迫で止まっていた体液がまたダラダラと流れ出てきます。就寝時はタオルを敷いておかないと、大変な事になってしまいます。
抜釘ができるようになるのは、術後1年から1年半が標準的だそうです。自分もそのくらいでした。抜釘手術も全身麻酔で約1時間。前日入院で手術翌日退院の2泊3日。術後は三角巾で保護するように言われましたが、骨はもうくっついてるので、使わなくても問題はなさそうです。
という事で、ずっと抱えてきた違和感の元を除去することが出来ました。あとは傷が治れば一丁上がりです。あとは、右の鎖骨と大腿骨です。鎖骨はピンを抜くだけなので大したことはなさそうですが、大腿骨の抜釘はまたまた大手術になりそうです。もう転ばないようにしないとなぁ。
テクノロジーが大好物のロードバイク乗りが、気になるモノやコトを紹介するブログです。自転車関連の話題はもちろん、ガジェットやネットサービスをはじめ音楽や映画等々、ノンジャンルのようで実に筋の通った話題をピックアップします。
いっき
10 2月, 2008
僕も8年ほど前に鎖骨を骨折し、チタン入れてました。右と左の鎖骨ではカタチが変わっちゃってます。
バイクのロングライドすると最後の方、痛くなったりしますが諦めてます。
冷えるとまたちょっと痛くなったりするので。
お大事にどうぞ〜。
tnk
10 2月, 2008
いっきさん毎度です。
金具入れても形が変わったりするんですね。自分は左右両方やっちゃってるから、どちらが本来の形なのかもう分からなくなりましたがw。
痛みも残っちゃうというのは、ちょっとショックかも。