雑誌形式の拷問「エクス・ポ」創刊

もう去年の事になりますが、HEADZの佐々木敦さんによる新雑誌「エクス・ポ」が創刊されました。これがなかなか凝った作りの代物で、目次兼表紙のクラフト紙の封筒に入ったA4サイズのカラー16ページ。一見あっさりとしたものだけど、その目次から想像できる通りの情報量であります。ここまで活字が詰め込まれた紙を見るのは初めてかも。新聞紙面をA4に縮小コピーしたくらい。
視力が弱くなってきたオッサンをいじめてやろうって魂胆ですな。読むのがホント辛いっす。それを知ってて買う自分はもちろんドMですけどそれがなにか。
あまりにも辛くてまだ半分も読めてないのですが、スジ者なら買って損無しの内容だと思います。創刊号の内容はエクス・ポのサイトを参照ください。
何故こんな事思いついたのかについて、「創刊の辞」で佐々木さんが述べられているので引用します。
エクス・ポのコンセプトはシンプルです。読みやすさというよく分からない価値観によって読み得る内容を黙々と減らしてゆき、読者サービスという名目の手抜きを粛々と遂行しているかに(僕の目には)映る現今の雑誌文化の有様に抗って、それとはまったく正反対に、読み手に対して先ず何よりも形式的/具体的に過剰なる負荷を与え、結構な努力をしなくては文字を追うこともままならないにもかかわらず、そうして読んだら間違いなく無理して読んだ甲斐があるだけの圧倒的な面白さがそこに在る!と断言できるような雑誌、一言でいえば、世の趨勢とは完全に間逆のベクトルを担う新種のカルチャー誌を作ってみたかったのです。
なるほど。読み手と作り手のバトルですな。
この苦行の末に得られる充実感は、雑誌に限らず検索エンジンでなんでもかんでもお手軽に入手できる風潮にも逆行してて興味深いですね。オンライン化されていない事、もっと言えばGoogleにインデックスされていない事イコール世の中に存在していないとみなされる風潮にも大声でNO!と言っている。また、インターネットのコモディティ化によって、みんなの知識レベルが平均化し無個性な人間だらけになってしまう事に対してもオルタネイトを提示する。自分もかく在りたいものです。
多くの記事が連載モノなので次号もそのうち出ると思いますが、きっと不定期刊なんでしょうね。次号が出るまでに全部読んでおきまーす。
なお、取扱店が限られているので、欲しい方はHEADZのオンラインショップでオーダするのが確実でしょう。




