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変な髪型コンビが東京を巡る変なロードムービー「転々」

20071228-01.jpg

2007年, 日本
監督:三木聡
出演:オダギリジョー, 三浦友和, 小泉今日子, 吉高由里子, 岩松了, ふせえり, 他
公式サイト

三木聡監督とオダギリジョーの「時効警察」コンビの最新作は、これまでにないリラックスムードの和み映画でありました。
同監督の作品というと、最初から最後までクスクスしっぱなしという印象が強いのですが、本作はさにあらず。実にしっとりとした物語に仕上がっています。

と書くと、がっかりする人もいるかもしれませんが、笑い要素は "比較的" 弱まってはいますが、しつこさが消えたくらいのもので、十分笑えるので心配無用です。

84万円の借金を返せないでいる大学8年生の文哉(オダギリ)は、借金取りの福原(三浦)の提案を受けることになった。その提案とは、福原の東京散歩に付き合えば100万円をくれるというもの。
吉祥寺を出発し霞ヶ関までを歩く間に、なぜ散歩なのか、なぜ霞ヶ関なのか、なぜ100万円ももらえるのか、といった疑問が徐々に明かされていく。幼い頃に親に捨てられた文哉は、福原をめぐる人々とのふれあいを通じて心に温かさを感じ始める。
というお話。

前述の通り、「イン・ザ・プール」や「亀は意外と速く泳ぐ」に見られるような、綿密に敷き詰められた小ネタが特徴の三木作品ですが、本作では笑いの要素はぐっと抑えられ、コミュニケーションに重きを置いた作品になっています。
では、これまでとスタイルが変わったのかと言うとそうではなく、表現する比重が変わっただけです。これまでも、家族や友人といった小さなコミュニティ内でのふれあいはしっかり描かれている訳で、散歩の中で交わされる会話や人々との出会いを物語の中心に据えると、自然とそうなったという事でしょう。

自分的には、三木作品の中では本作がダントツに気に入ってしまいました。
ホロリとさせる話なんだけど、脱力した笑いで涙を寸止めさせるという、なかなか高度なテクニックを駆使し、その結果非常に晴れ晴れとした余韻を残してくれる。実に見事であります。
できればこの路線で走り続けて欲しいものですが、そんな事お構いなしに小ネタだらけの作品を繰り出して来そうですな。

二人の辿る散歩コースで見覚えのあったところは、吉祥寺と新宿、外苑前の銀杏並木くらいしかありませんでしたね。意外と知らないところばかりで、東京って広いんだなぁと思ってしまいました。
怪我が治ったら、自転車ばっか乗ってないで散歩で東京巡りするのも良さげです。

キャストはいつもの三木組の面子に加え、三浦友和、小泉今日子、吉高由里子といった新顔が新鮮さを醸しています。特に、吉高由里子の不思議ちゃんぶりはかなり気になりました。ちょい役の石原良純、岸辺一徳、広田レオナも良いお味。


藤田宜永による原作は、Amazonのレビューをみると映画とはちょっと違った印象のようですね。面白そうなので、ポチッてみました。


それでは、最後にトレーラーをご覧ください。


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転々 (新潮文庫) 転々 (新潮文庫)

日時: 2007年12月28日(金) 19:18

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