「アクションカム ATC2K」レビュー

各所で話題の自転車乗り向け飛び道具「アクションカム ATC2K」を入手しましたので、実走ムービー付きでレビューします。
コンパクトなムービーカメラをヘルメットに取り付けて無理矢理撮影している人を見たこともありますが、そういった用途にドンピシャな製品はこれが初ではないでしょうか。そういう意味では非常に興味深い商品です。
この商品のことが気になっている方々の興味の対象は、主にムービーの品質だと思いますので、作例はYouTubeに載せたものに加え、無変換のオリジナルも置いておきます。
なお、ASCII.jpに詳細なレビューがありますので、そちらを併せて読まれることをお薦めします。オーバービュー
開発元の米Oregon Scientificは、おおまかに言うと液晶付き小型電子デバイスを得意にしているメーカーのようです。UVセンサーや天気センサー、バーベキュー用温度センサーなんてものも出しているようです。
日本では加賀ハイテック(株)と(株)アイディティジャパンが販売し、今のところ専用サイトのみでの販売となっています。
結構話題になっているので品薄かと思ったら、注文した日のうちに発送され、翌日には配達されました。送料と代引き手数料込みで19,950円也。なかなか良い価格帯です。
届いたパッケージはブリスターパックで、エクストリームスポーツ系を意識したアートワークに包まれています。左上のATC2Kの装飾が印象的です。

裏はこんな感じ。

防水対策
アウトドアスポーツでの使用に耐えるものにするには防水が必須になる訳ですが、本製品では1つだけある開口部にオーリングをかませて止水するようになっています。SDカードや乾電池の出し入れ等の内部へのアクセスはここから行います。
標準でオーリング2つと、予備のオーリングが2つとグリースが付いています。オーリングにグリースを塗って取り付けるよう指示があります。

バイクへの取り付け
一般的なライトと同様なバイクマウントが付属していますので、これを使ってハンドルバーに取り付けます。
ASCII.jpのレビューではクランプ径が31.8ミリのハンドルには取り付けられなかったとありますが、確かにそうかもしれません。自分が使っているハンドルは25.8ミリなので、付属のゴムのスペーサーをかませても問題なく取り付けられました。
カメラの角度を調整する時のために、まずはマウントを水平に取り付けてみます。サドルを水平に設置する時のために買った水準器が役に立ちました。

カメラを取り付けてみると、ハンドルまわりがずいぶん賑やかになります。賑やかというか、ちょっと煩いですね。大きめのライトに見えなくもないですが。
自分のハンドルは外−外で400ミリと狭いものなので、スペース的にちょっと窮屈な感じになってしまいました。今度バーテープを新調する時には余裕を持たせた巻き方にしたいと思います。

実走ムービー
今回の走行ルートはファンライドに掲載されたコース、ミナトヨコハマ坂の街-坂めぐり横浜編(横浜市中区〜南区)です。約11kmと短いけど厳しい坂で構成された坂バカ向きのコースです。
いずれも午前9時から12時の間に撮ったもので、天気はピーカンでした。
QVGA(320×240), 15fpsで撮影したものを約1分20秒に編集したものです。音が出るので注意して再生してください。
坂の登り下りが中心なのでカメラの視点が定まりませんが、直進が下手な人が使うとこんな画像になるのかな、という見方をしていただければ。速度域は下り20km/h, 登り10km/hくらい。
オリジナルはこちら(MOV, 10.8MB)
もうひとつ、このコースから帰宅する際の交通量の多い場所を走ったものから、1分を切り出したもの。こちらは音無し。前のムービーより高速な分、振動も大きくなっています。
今度はVGA(640×480), 30fpsで撮ってみました。速度域は35km/h前後。
オリジナルはこちら(MOV, 31.9MB)
カメラを水平に取り付けた状態では、地面が少し多めに写っていように見えます。
もう少し空が多く写るように上を向けた方が良いかもしれません。この辺は好みで。
VGA/30fpsで撮ったものでも、余程接近しないとナンバープレートは見えない事が分かります。当て逃げ犯を捕まえた車載カメラのように、犯人捜しに使うのは無理でしょう。
所感とまとめ
バイクへのマウントがしっかり出来たので、ASCII.jpのレビューにあるムービー程は上下の振動はないかなと思います。ロードバイクで使う場合は、これ以上の高画質は望めないと思われます。
もしこの振動を取り除きたいのであれば、ハンドルではなくヘルメットや腕に取り付けるしかないと思います。
ヘルメットに付ければ自分の視線と一致するのでより自然なムービーになるとは思いますが、見てくれが悪いのできっとやらないでしょう。また、ムービーを他人に見せた時に「お前ナニ見てんだよ」なんて事になる可能性が非常に高いのも難点です。自分はJustinにはなれません。
腕に付けるのは、もしかしたら試してみるかもしれません。
録画モードはVGA, QVGAの他にQQVGA(160×120)もあるのですが、画像が小さすぎるので再生して楽しむという用途には向かないでしょう。フライトレコーダー的な用途なら良いのかもしれませんが。
画質をキープしつつ録画時間を保つという事では、やはりQVGAの15fpsが最もバランスが良いでしょう。2GBのSDカードなら、録音なしで3時間40分の録画ができます(ディスプレイ表示の録画時間です)。
特定のビューポイントだけ録画モードを変更して、VGA/30fpsで撮るなんて事も可能です。但し、ディスプレイが見にくい事もあり、走りながら録画モードを変更するのは危険を伴います。必ず停車して行いましょう。
あと、音を録音するのは意味ないですね。振動で発生するノイズを思った以上に拾ってしまい、周りの音はほとんどかき消されてしまいます。録音はオフにする方が録画時間も増えるので良いでしょう。
低いゴーッという音は車体の音だと思うのですが、高いガガガガという音はカメラ本体の音のような気がするんですよね。電池の振動とか。
重量(174g)とサイズがもうちょっとなんとかなるといいんですけど、それは時間が解決してくれるんでしょうね。国内メーカーならもっと小型で高品質なものを作れるんでしょうけど、彼らは割り切りがとても下手なので、このバランス感覚の商品は出せないでしょうね。
で、総評としては自分的には「買って良かった」です。
こうやってブログに貼ったりするムービーを撮るのがメインの用途なので、費用対効果的には非常に良いと思います。これ以上高価だと、きっと買わなかったでしょう。
この土日で2回程使ってみましたが、後で自分の走行ルートを見るのは意外と面白いんですよね。走ってる時は気付かなかったものが見えたりして。オンロード走行なら映像で酔ってしまう事もありませんし。
特にツーリングが趣味の方にはとてもお薦めの一品です。
テクノロジーが大好物のロードバイク乗りが、気になるモノやコトを紹介するブログです。自転車関連の話題はもちろん、ガジェットやネットサービスをはじめ音楽や映画等々、ノンジャンルのようで実に筋の通った話題をピックアップします。

barbie
10 9月, 2007
初めまして。アクションカムの検索からやってきました。
私も最近手に入れたところです。
私の場合はハーレーのハンドルに付けました。
思ったよりもずっと高画質。しかも心配していたハーレーの振動での画像のブレもほとんどありません。
問題は画像の端にシールド(風防)が入ってしまうこと。
ディスプレーがもうすこしわかりやすければと思います。
でも私も買って良かったと思ってる一人です。アウトドア好きな大人が買う2万までのおもちゃとしては最高ですね。
録音の音は消せるのですね。有益な情報をありがとうございました。
最近、ビアンキの小径車を手に入れたので、京都散策を撮ってみたいと思っています。