wigglin’ bloggin’: geek cyclist’s mubling

最強のツール・ド・フランス観戦ナビゲーター「Tour de France – Live Tracker 2007」

20070714-01.jpg

先日、自分のツール・ド・フランス観戦スタイルを紹介したのですが、それを覆す強力な観戦ツールが登場しました。
Tour de France – Live Tracker 2007
Google Maniaさんの記事で知りました。

選手のバイクに取り付けたSRMトレーニングシステムにGPSと無線通信端末(T-Mobile)を組み合わせ、採取したデータをリアルタイムにGoogle Maps上に表示するという夢のようなシステムです。
マイヨ(ジャージ)形のアイコンがGoogle Maps上をGPS情報にあわせてズンズン進んでいきます。そのアイコンをクリックすると、その時点の選手の心拍数, 速度, パワー(ワット), ケイデンスが表示されます。これはちょっと凄いですよ。
第6ステージから試しているのですが、ついにここまで来てしまったかと身震いしてしまいました。

TV放送でも選手の心拍をリアルタイム表示するという事は数年前から行われていて、技術の組み合わせ次第でこんなことも出来るんだろうとは思っていましたが、いざ実現してみるとその実用性の高さに強く感銘を受けた次第です。

近年はバイクの軽量化に伴い、SRMトレーニングシステムのような重量のあるアクセサリーを使うチームも増え、フライトレコーダー並にデータの収集能力が向上している訳ですが、そのデータをWeb2.0的マッシュアップにかけると、こんなにも素晴らしいサービスができるというお手本のようなものですね。
オモテには見えていませんが、定期的に twitter.com にアクセスに行っているので、データ取得にはTwitterを使っているものと思われます。こういった点もイマドキ感が高いですね。かなりの目利きさんのによる設計と思われます。

では使い方を書いておきます。

設定する項目は、ステージ選択と走行位置に地図を追従させるかの選択だけです。

20070714-02.jpg

このシステムはリアルタイム表示オンリーなので、ステージ選択を間違えるとコース表示しかされません。競技時間中に正しいステージを選択すれば、対象の選手とチームカーがルート上に表示されます。
“Follow position on map.”のチェックボックスを選択しておくと、選手の走行位置に応じて地図をスクロールしてくれます。選手が走っている様子を追ってくれるので、通常はチェックしておくのが良いでしょう。データ更新にあわせて強制的に地図がスクロールしてしまうので、別の場所を見る時等はチェックを外します。

上部のコース断面図では、走行地点を示すカーソルをドラッグで移動する事ができます。それに連動して地図はその場所の表示に切り替わります。

20070714-03.jpg

左側には、このシステム用の機材を取り付けている9名の選手と2台のチームカーの一覧が表示されいますので、選手の名前をクリックすると地図上に吹き出しで詳細データを表示してくれます。地図上のアイコンのクリックでも同じです。

20070714-04.jpg

データの更新は約10秒間隔くらいですが、地図を拡大しておくとどんどんスクロールしていくので、かなりのスピード感を味わう事ができます。また、TV放送を見ながらだと本当にリアルタイム表示だって事が良く分かります。TV画面に橋やロータリー等が現れると、表示されてる地図にも同じものが見えるのです。当たり前といえば当たり前なのですが、この新しいエクスペリエンスの楽しさは体験して見ないと分からないでしょう。
GoogleMapsを使っているので、地図と航空写真を切り替えて見ることもできます。フランスの田舎の方は航空写真の解像度があまり高くないのですが、それなりに楽しめます。
あと、競技時間外は選手は全員オフライン表示になっているのですが、チームカーはしっかりオンラインになってて、どこに駐車してるのかが分かるのも面白いです。昨日は確認しなかったのですが、選手が自走でホテルまで帰る場合は、どこに泊まっているのかも分かるかも知れませんね。

今回対象になっている選手は次の9人と2台のチームカーです。

・マークス・ブルグハート(T-Mobile / ドイツ / 25歳)
・パトリック・シンケウィッツ(T-Mobile / ドイツ / 24歳)
・ラルフ・グラブシュ(Milram / ドイツ / 34歳)
・エゴイ・マルチネスデエスティバン(Discovery / スペイン / 29歳)
・スヴェン・クラウス(Gerolsteiner / ドイツ / 34歳)
・セルジオミグエルモレイラ・パウリーニョ(Discovery / ポルトガル / 27歳)
・クリスティアン・ヴァンデヴェルデ(CSC / アメリカ / 31歳)
・グレゴリー・ラスト(Astana / フランス / 34歳)
・クリスティアン・クネース(Milram / ドイツ / 26歳)
・T-Mobileチームカー
・Gerolsteinerチームカー

SRMもT-Mobileもドイツの企業なので、対象選手もドイツ勢が多いですね。
まだトライアル的なものだと思うので少ないのも仕方ないですが、増えてくればもっと面白くなりそうです。まぁ、メーカー間の競争もあるので全選手が使うようになるとは思えませんが。
このシステムを提供しているUbilabsもドイツの企業のようですね。サイトにはドイツ語しかなくて良く分からないのですが、位置情報を応用したソリューションを多く提供しているようです。携帯を使った”Mobile Touring”とか楽しげです。

非常に優れたサービスですが、改善の余地もあります。
無線通信という事もあってOffline状態になってしまう事が少なくなく、そんな時はデータ表示も途絶えてしまいます。それだけならいいのですが、地図表示がスタート地点に引き戻されてしまうのはちょっといただけません。直前の位置に表示し続けてくれればいいんですけど。
あと、過去ログを蓄えておいて時間差再生できるようになってるとさらに素晴らしいんですけどね。ライブで放送を観れない場合、録画や再放送でも同じ体験ができると素晴らしいですよね。ライブとの時間差を指定するだけで同じものを再現してくれる。
発表になったばかりのGoogleマップレットで、YouTubeビデオを地図上に貼り付けたりできるようになるようなので、オーディエンス撮影のビデオを併せて観ながらってのも楽しそうです。

てことで、ツール観戦中の自分のPCはこんな感じになりました。
左からGoogle Earth, Live Tracker, TDF公式サイトです。こうなるとマルチスクリーンが欲しくなってきますな。

20070714-05.jpg

前に紹介したGoogle Earthでのコーストレースは、山岳ステージだと3D表示されるので楽しいのですが、平坦ステージならほとんどこれで置き換えられますね。
今から来年の話をするのはアレですが、次の大会ではどんな事になってしまうのか非常に楽しみです。

関連記事
私のツール・ド・フランス観戦スタイル

You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.