Cribas / Mono Fontana
ここ数日、こればっかり聴いてます。巷の評判が高いので期待して聴いたのですが、ここまで素晴らしいとは思いませんでした。完璧なまでの美しさです。
ピアノのソロ演奏に環境音やフィールドレコーディング音源をオーバーラップさせた、ありがちとも言えるスタイルなのですが、凄みの違いというかオーラの違いというか、他とはちょっと次元が違います。
自分の生涯ディスクというものがあるとすれば、本作の殿堂入りは確実でしょう。
普段、購入したCDはリッピング後に中古店に持ち込んで物理パッケージが増えないようにしているのですが、このCDは例外。手放す事なんてできません。
アルゼンチン音響派の文脈でintoxicate等から出ている音源をまとめ買いし、集中的に聴いてみようと思ったのが事の始まりでした。アルゼンチン音響派の括りでは、フアナ・モリナの2003年の1st”Segundo“との出会いが衝撃的だったのですが、今回のラインナップは彼女との繋がりも強いミュージシャン達という事もきっかけの一つ。今回聴いた他の音源は以下。
・Khali / アレハンドロ・フラノフ
・The Flower+The Radio / フェルナンド・カブサッキ
・LIVE at 東京キネマ倶楽部 7/7 2006 / ROVO with Alejandoro Franov+Fernando Kabusachi+Santiago Vasques
どれも優れた作品であることは良く分かるのですが、モノ・フォンタナの圧倒的なサウンド・スケープの前では、どうしても存在感が薄れてしまいます。
1 曲目の”Persistente Cancion De La”から心を奪われてしまいました。メトロノーム, カメラのシャッター音, 女性の朗読, 若干のエレクトロニカ風味に絡む幾分ポップなピアノの旋律。冒頭の少年(?)の無垢な唄に胸ぐらをつかまれる5曲目の”Tarde, De Tu Lado”。9曲目の”La Culpa No Se Lava Contra La”での密やかなざわつき感。11曲目の”Arbol Del Silencio”の子供の唄と虫の羽音と水しぶきの音。
と挙げていくときりが無いのですが、全編通して言えるのは、ピアノという楽器の凄さと、映像喚起力の高いセンス良過ぎなコラージュの素晴らしさです。ひとつひとつの音の粒が非常に魅力的で、思わず耳をそばだててしまう感じとでも言えばいいのでしょうか。
タワーレコードのサイトで全曲試聴できますので、ぜひ聴いてみてください。
本作は10年ぶりの2ndらしいけど、1stも入手可能なのでしょうかね。探してみたいと思います。

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