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MacOS用GPSアシスタント「Ascent」レビュー

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AscentはMacOS用で動作するサイクリスト, ランナー, ハイカー向けアプリケーションです。Garmin GPSと連携して様々な表示形式でデータ解析をサポートしてくれます。
その日の走行ルートをながめながらニヤニヤするも良し、トレーニングにフィードバックをかけるも良し、趣味のアスリートからシリアスレーサーまで使える非常に高機能なアプリケーションです。

Ascentが対応しているGPSデバイスはGarminがアスリート向けにリリースしている、Edge 305/205, Forerunner 305/205/301になります。同GPSには純正のソフトウェアが付属しているのですが、データ表示が必要最低限だったり地図表示が簡易的だったりで、使っててもイマイチ楽しくありません。
そのためサードパーティから機能を拡張したソフトウェアがリリースされている訳ですが、このAscentというソフトはMacOSオンリーで、しかも登坂に魅せられたサイクリスト向け(そうは謳っていませんが、起動時のタイトル画面や機能的にも明らかです)という非常にニッチな層に向けた変わり種です。
35ドルのシェアウェアですが、10アクティビティまで無料で試用することができます。

では各機能をレビューしていきます。
機能紹介ページにもある通り、大きく5つの機能があります。各機能の概要は以下の通り。

Main Browser アクティビティ一覧と概要の表示
Map View 地図上に走行ルートやラップポイントを表示
Activity View 各アクティビティの詳細データ表示
Animation Map View, Activity Viewでのアニメーション表示
Summary View 月間/週間でのアクティビティサマリ表示

Main Browser

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Main Browser / 選択したアクティビティの概要が右側に表示される

起動直後に表示されるメイン画面です。GPSデバイスから読み込んだアクティビティの一覧を表示します。一覧の表示は年/月/週の単位でまるめ表示が可能です。
表示するカラムは標準で日時, タイトル, 距離, 時間, 平均速度, 獲得標高, キーワードですが、表示項目はカスタマイズ可能です。タイトルはAscentでアクティビティ毎に付けることができる任意の文字列です。コース名等を付けるのが分かりやすそうです。

一覧表示の右側には選択したアクティビティの地図表示, コースプロフィール(標高表示), サマリが表示されます。ここで使われる地図データはオンデマンドでダウンロードされますので、Internet接続できる環境が必要になります。標高データはGPSデバイスから取得したものが使われます。
アクティビティ一覧でラップを選択すると、地図とコースプロフィール上で色を変えて該当部分を表示してくれます。
後で説明するアニメーションコントロールパネルを表示すれば、地図とコースプロフィール上で走行状態をアニメーション表示することができます。

データファイルを複数保存している場合は、メイン画面を複数同時に表示する事が出来ます。この用途としては、年毎にファイルを分けて表示し去年の同じ時期のトレーニングデータを比較したり、バイクとランの両方やる方は別々のファイルにしたりする事ができます。
ブラウザ間でアクティビティのコピー&ペーストができると書いてありますが、どうしてもペーストすることが出来ませんでした。

なお、GPSからのデータ読み込みはメニュー操作で行います。Garmin Training CenterではGPSをPCに接続すると自動で取り込んでくれますが、手動操作による不便さは特に感じません。

Map View

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Map Detail / 地図と航空写真をあわせたハイブリッド表示

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Map Detail / Virtual Earthのデータは拡大に弱い

地図詳細画面ではメイン画面に表示された地図を拡大/詳細表示します。メイン画面の地図もそうなのですが、MicrosoftのVirtual Earthのデータを使っているとの事です。
地図表示は地図と航空写真のハイブリッド, 航空写真のみ, 道路地図を選択することができます。米国オンリーの表示オプションとして、MicrosoftのTerraServerが提供する輪郭地図, 都市部のハイレゾ写真, 詳細航空写真があるようです。
また、ここでもアニメーションコントロールパネルを使って走行状態をアニメーション表示することができます。

Google Earth/Mapで使われているデータに比べると、航空写真の精度が低いためちょっと残念感ありですね。拡大率を上げるとすぐに表示できなくなります。この点は時間が解決してくれるのかもしれませんが。後で説明しますが、Google Earthでルート表示するという代替手段もあります。

Activity View

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Activity Graph / アクティビティの各種データをグラフ表示

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Activity Statistics HUD / HUDはグラフから切り離して詳細表示可能

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Activity Data / アクティビティの詳細データを表示

登坂好きに特に有用なのがこのアクティビティグラフ画面でしょう。
横軸の距離(または時間)に対して標高, 心拍, 速度, ケイデンスをグラフ表示することができます。心拍のゾーン設定をしておくと、50%以上の心拍ゾーンを10%間隔で色分けして表示してくれます。また、表示するデータや表示色/線の種類は下のドロワーで指定することができます。

斜面上に表示される黄色いポイントをドラッグして、そのポイントの詳細データをヘッドアップディスプレイ(HUD : グレーのボックス)に表示させることができます。上から心拍, 標高, 速度, ペース, ケイデンス, 距離になります。コース上のポイント毎にこの表示ができるので、どこでどんな走りをしていたかを知ることができます。これはスグレモノですよね。使ってて楽しいです。
このHUDはグラフから切り離して詳細表示することができます。グラフ上をoption+ドラッグ操作で特定の範囲を指定し、その範囲の詳細データを見る事ができます。心拍ゾーン毎の積算時間を見れるのがいいですね。今回は追い込みが足りなかったなぁ、とかが一目で解ります。

画面キャプチャは和田峠のタイムトライアルコースを走った時のもので、心拍は90%前後で速度は10km/h前後という事が分かります。序盤で心拍/速度が落ち込んでるのは車に阻まれて数分停止してしまったため。終盤で頻繁に速度がゼロになってるのは、Edge 305のAuto Pauseをオフにするのを忘れてて、速度が低過ぎたために停止と判定されたものと思われます。なので、20分で登ったことになってますが、実際にはもう少しかかっているハズです。2.7kmあたりで速度がピンと跳ねてるのは、それに関係しているのかもしれませんが測定誤りでしょう。
指定した範囲(グレー表示部)はかなり斜度のあるエリアなのですが、ほぼ100%の心拍で走ってますね。また、最大斜度が22.7%という恐ろしい値になってますが、最大斜度は18%のハズなので測定誤りでしょう。経験的に、ちょっと多めの斜度を示すことが多いように思います。
範囲指定がない場合は、指定したラップのstart/end間の値になります。

あと、アクティビティデータ表示の機能があり、GPSユニットが記録した生データを表示することができます。用途は不明ですが、ミクロなデータ解析をする時に使ったりするのでしょうか。

Animation View

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Animation Control / 時間軸上でポイントを指定できる

アニメーションコントロールパネルを使うことで、地図上やグラフ上で実際の走行速度に比例した早さでポインタを動かしてくれます。ポインタのそばにはHUDが表示されます。
この機能はデータ解析にはそんなに役立つものではありませんが、使って楽しい機能ではありますね。もっと精度の高い航空写真を使えればさらに楽しめるんでしょうけど。

Summary View

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Summary Info / 月間, 週間のサマリデータ

サマリ情報画面では月間または週間の合計値をグラフ表示してくれます。
表示するデータは距離, 獲得標高, 時間, 距離等の積算系データに加えて、速度, 心拍, ケイデンス, 体重, カロリーといったパフォーマンス系データを表示することができるので、トレーンング強度の遷移も見る事ができます。

その他

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Main Browser / Exportメニューで出力形式を指定

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Google Earthでのルート表示

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Kagiで購入画面 / アプリに統合されている

前にも書きましたが、各アクティビティをkml(Keyhole Markup Language)ファイルに書き出す事ができますので、Google Earthで取り込んで表示する事ができます。ラップ位置もちゃんと再現されます。
データのエクスポートはkml以外に、gpx(GPS Exchange Format), タブ区切りtxt, csv, 緯度軽度込みのtxtの形式が用意されていますので、かなり汎用的に使えそうです。

外部からのデータインポートは、gpxまたはhst/tcx(Garmin Training Center History File)形式が利用できます。GPSデバイスに古いデータを残していない場合でも、Garmin Training Centerに残っている場合は、そちらからすべて取り込む事ができます。ただし、未登録状態ではインポート機能は制限されていました。

インポート機能を使いたかったので使い始めてすぐに支払いを行ったのですが、アプリケーションにKagiでの支払いメソッドが統合されていました。このパターンは初めて見たのですが、支払いが正常に完了するとシリアル番号も自動で取り込まれるので非常に簡単で良いですね。シリアル番号は後でメールで送られてきます。

まとめ

ここまで出来るとさらに欲が出てきますね。ここに使用ギアの表示もできるともっと楽しそうです。楽しいだけでなく激しく実用的ではないかと。
今期はGarminがTeam Milramに機材提供してるので、同じくスポンサーのシマノと連携してFLIGHT DECKと連動してくれたりしませんかね。自分もEdge 305とFLIGHT DECKを併用してるので、1つにまとまってくれると凄く嬉しいんですが。

あと、せっかくTeam Milramが使っているのなら、選手の走行データとかを配布してくれるとさらに楽しみが広がりそうです。プロ選手の怪物並のパフォーマンスをより実感できるだろうし、Garminにとってはすごく良いプロモーションになると思うんですけど。
ペタッキとツァーベルのパフォーマンスを比較したり、ヴェーロ, サッキ, オンガラートの列車隊の仕事っぷりをデータで可視化したりと夢が広がります。確か、Polarは選手のデータを公開してましたよね。

と、相変わらず長々としたレビューになってしまいましたが、Google Earth以来の久々ヒットなソフトウェアでした。Windows用のソフトは使ってないので分かりませんが、もしかしたら自転車乗りにとってはMac Switchのきっかけにもなり得るソフトなんじゃないでしょうか。
自分的には、Ascentで走行データを見るというのがトレーニングのモチベーションに繋がってたりもします。Garmin Edgeを使っているMacユーザは必携のソフトウェアでしょう。

関連記事
・Garmin Edge 305 まとめ


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  • なかなかほんと面白そうですね。早速ダウンロードしてみます

  • こんにちは、はじめまして。
    Ascentの事で色々調べていたら、ここにたどり着きました。
    いきなりなんですが、このソフトについてお聞きしたい事がありまして
    ここに書かさせてもらいました。
    最近、このソフトを購入しDLしたんですが少し困った事が。
    Edge705を接続「Ascent」の「file」メニューから「Sync GPS」を選択し
    しばらく待つのですが、全然先に進まないのです。
    2時間以上放置したものの、すっと白と青のバーが出たままで。
    それにあきらめて終了しようとしても閉じない。。。
    結局、強制終了し終わりました。何度色々試したものの
    いつもそこでおかしくなるのですが、これの原因って分かりますでしょうか?
    突然のコメントですみません。。。

  • にゃ〜んさん、こんにちは。
    問題の切り分けができていないので一般的なアドバイスしかできない事をご了承ください。
    最初にご確認いただきたいのは、Edgeを接続した際にUSBデバイスとしてマウントできているかという事です。ファインダーでEdgeの中身をブラウズできるでしょうか。これができていないと多分なにも出来ません。もしどうしてもマウントできない場合は故障の可能性がありますので、購入店あるいは個人輸入の場合はいいよねっとにご相談ください。
    もしマウントされていている場合はソフトが正しく動作していない事が考えられますので、他のソフトを試してみてください。まずは純正のGarmin Training Centerを、そしてrubiTrack等の他のサードパーティソフトを。
    AscentだけNGという事であればAscentのサポートに問い合わせるのが良いでしょう。その前にソフトの再インストールやEdgeのファームウェアアップデートは行ってからにしてください。
    以上お役に立てれば幸いです。

  • 早速のお返事、ありがとうございます!
    早すぎてビックリしまいた。。。

    >Edgeを接続した際にUSBデバイスとしてマウントできているか?

    すみません、Macを使うのが今回初めてなので、よくわかりりませんが
    マウントというのは右端にGarminという名のものとNO NAMEという
    箱のようなものが出てきますが、それの事でしょうか?

    >ファインダーでEdgeの中身をブラウズできるでしょうか。

    すみません、現在ガーミンが側にないので分かりませんがおそらく見れたと。。

    >もしマウントされていている場合はソフトが正しく動作していない事が考えられますので、他のソフトを試してみてください。まずは純正のGarmin Training Centerを、そしてrubiTrack等の他のサードパーティソフトを。

    WinでのGarmin Training Centerのソフトではちゃんと動くのですが
    Macにそれをインストールしてみたのですが、いまいち動きが悪かったので
    今回、このAscentを試した訳であります。rubiTrackはまだ見ていないので
    わかりませんが。。。

    AscentだけNGという事であればAscentのサポートに問い合わせるのが良いでしょう。その前にソフトの再インストールやEdgeのファームウェアアップデートは行ってからにしてください。

    だとしたら、Ascentの再インストールはどのようにすればいいのでしょうか?

    色々ややこしい事言ってすみません。。。

  • > にゃ〜んさん
    Macへのマウントは正常にできているようですね。
    Windowsでは使えていたという事なので、Edge本体や使い方の問題ではなさそうです。
    とりあえずAscentをアンインストールしてから再インストールしてみてください。

    アンインストールは以下のファイルとフォルダを削除します。
    - アプリ本体
    - ライブラリ/Application Support/Ascent
    - ライブラリ/Preferences/com.montebellosoftware.ascent.LSSharedFileList.plist
    - ライブラリ/Preferences/com.montebellosoftware.ascent.plist

    もし難しいようならTrashMeやAppCleanerを使うのも良いでしょう。
    http://veadardiary.blog29.fc2.com/blog-entry-2745.html
    http://veadardiary.blog29.fc2.com/blog-entry-1130.html

    再インストールしてもダメならrubiTrackを試してみてください。こちらも良いソフトです。
    すでにAscentをご購入されているのであればサポートに相談してみてください。本来ならちゃんと動く事を確認してから購入すべきなのですが…。

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