ATAK010 Filmachine Phonics / Keiichiro Shibuya
電子音響作家、渋谷慶一郎の2年ぶりのソロ作がリリースされました。今回は山口情報センター(YCAM)でのインスタレーションの音源をCD化したものです。マルチチャンネルを使った立体音響インスタレーションをヘッドフォン用ステレオ音源に再現したものという実験色の強いものです。
YCAMでのイベントと本作に関してはApple Store Ginzaで行われたイベントで渋谷氏自身が解説されていて、その時の模様がこちらで公開されています。気になったのは、「音が下降・上昇する」様子がCDでも再現できているという点。そんなことがステレオ音源で表現できるの?という事で試してみました。
んー、ちょっと微妙かな。音が錐揉み回転しながら高速で近づいて突き抜ける感じは良く分かるのですが、上下移動はないかな…。自然界に存在しない音場である事は確かで、目をつぶって聴いていると混乱してきます。
今回の作品は音の3次元表現に重きを置いた実験的色合いが強いものになっていますが、渋谷慶一郎と言えばATAK000ですよね。「filmachine phonics」を聴いて興味を持った方は、是非ATAK000を聴いてみてください。ハマると怖い電子音響の最先鋭がそこにあります。
イベントで語られてる「24bit/48kHzといったCDよりも高音質なデータをiTunes Storeで配信できるようになれば素晴らしいと思っています」には可能性を感じます。利便性においてはCDパッケージを超えてしまった音楽配信ですが、音質面でも超えてしまうとなるともう配信を使わない理由はなくなってしまいますよね。あとはDRMがなくなれば言うこと無しなんですが。
iTunesStoreでの視聴はこちらから。ATAK010 Filmachine Phonics, ATAK000 (iTunesで開きます)





