iPod用ビデオをVGAサイズで作ってみる


iMac G4からMacProに移行してから、いつかはクアッドコアをフル活用できる環境を実現したいと思っていた。また、来年発売予定のiTVを使ったVGA(640×480)でのテレビ出力用ライブラリも、そろそろ準備しておきたい。
そこで、使い慣れたiPod用ビデオ環境を見直すことにした。

手順とツールは次の通り。

Step1. HDRからMacにファイル転送
転送元:東芝 RD-XS75
転送先:MacPro(MacOS X 10.4.8)
Mac側でRDServiceを起動しておいてから、RD側操作でネットdeダビングでMPEG-2 TSファイルを送り込む。ファイルを格納するディレクトリ等は起動スクリプトであるRDService内であらかじめ設定しておくことができる。
本当はGUIが付いているvrxを使いたいんだけど、MacProにしてから何故か動かなくなってしまった。RD側からvrxが見えない。
RDServiceでは転送完了が分かりづらいという難がある。また、転送中にRDで録画予約が始まると転送が中断されてしまうので注意が必要。転送効率が低い気がするが、これはRD側の問題らしい。

Step2. CMカット
iPodでビデオ視聴する際はCMスキップが簡単にできないのと、少しでもビデオファイルを小さくするために、CMをカットする。
RDから転送したMPEG-2 TSファイルはQuickTimeでは音声が再生されないので、MPEG Streamclipを使っている。スライダー操作にカーソルやマウスホイールを使えるのでかなり使い勝手が良い。フレーム単位でのトリミングはできずGOP単位となるが、CMの前後には大抵余白があるので問題ない事が多い。
昔、フレーム単位のトリミングができるピクセラのCapty MPEG Editも使ってみたことがあるが、扱えるビデオ形式に制限が多く、全く使い物にならなかった。あれから進化しているみたいだが、癖のあるGUIに違和感があり試してみる気になれない。
MPEG Streamclipでも直接iPod用ビデオへの書き出しができるが、複数のビデオをあらかじめCMカットしておき一括でトランスコードする使い方が多いため、ここではCMカット&書き出しのみにしている。

Step3. トランスコード
このステップでMPEG-2 TSをiPodで扱える形式に変換するわけだが、この部分が処理時間の大半を占めるため、ここを改善できれば全体の処理時間を短縮できる。また、VGAサイズにするのもここを変更することになる。
ここで使うツールのポイントは、複数ファイルをバッチ処理できること。どうしても処理時間がかかるので、外出前や就寝前に処理開始して終わったらスリープするという使い方ができることが重要。
まず、旧環境でのH.264/QVGA(320×240)への変換手順は以下の通り。
MPEG Exporter TNG(以下,MET)と単体でH.264に変換できるMoblie Hackerz版ffmpegを使う。
METはプログレスを示すGUIがないので完了が分かりづらいが、操作はGUIなのでシンプルだしアップデートも頻繁に行われているので愛用している。この変換処理で45分程度のTV番組がほぼ実時間で変換できる。
ここで使っているffmpeg(Mobile Hackerz)がPPC版しかないので、これをUniversal Binaly版に変更し高速化とVGAサイズでの出力を試みる。
まずはiSquintのパッケージからUB版ffmpegを頂戴する。iSquint自身でもバッチ変換することができるが、以前使った時に映像が乱れてしまうことが多かったので使うのをやめてしまった。今回はどうだろう。
アプリパッケージを選択しコンテキストメニューから「パッケージの内容を表示」で表示されるファイルリストからffmpegを任意のフォルダにコピーする。これをMETで使うffmpegとして指定する。
出力フォーマットは「Choose format…」で「iPod .MP4」「iPod MPEG-4 VGA」を選択すれば良い。
変換時間は実時間の約1/2。H.246変換していたのをMPEG-4にしたので単純な比較はできないが、高速化を確認できた。画質はiPodで再生しても乱れ等もなく良好。
ROXIO Popcorn 2でも試してみたが、変換時間がほぼ実時間となり、比較的長いため少々使いづらいと感じた。
比較対象としてはファイルサイズにも着目すべきかもしれないが、自分はあまり気にならないので着目しなかった。iPodのディスク容量も転送速度も十分なので、今後も余程の事がなければ気にすることはないだろう。

Step4. iTunesでタグ付け
あとは好みのルールで管理用のタグをつけるだけ。
iTunes StoreでTV番組の取り扱いが始まった時に、番組, シーズン番号, エピソードID, エピソード番号といったTV番組用のタグ付けができる画面ができたのだが、これを使って自分で作ったビデオにタグを付けしもTV番組に分類されないので使い物にならない。CDのリッピングと違って、一般庶民がiPod用ビデオを作ることはないだろう(or 作っちゃダメよ)ということか。
仕方ないので、音楽用タグのタイトル, アルバム, アーティト欄等を使ってタグを付けていく。

VGAサイズで出力したビデオはiTVがなくても、AVケーブルを使用してiPodからTVに出力することができる。QVGAサイズのビデオに比べ格段に高画質になり、出張でホテル泊する時や友人宅等で高画質で楽しむことが出来る。PSPでUMDビデオを鑑賞するのも悪くないが、iPodのコンパクトさは非常に魅力的だ。

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